はじめに
全国的に梅雨入りし、雨の日が増えてきています。この時期のツライ家事が「洗濯」!部屋干しにすると、生乾きになって嫌な臭いがし始めるから極力避けたいという人も多いのではないでしょうか。
近頃では、洗濯機の乾燥機能をはじめ、浴室の乾燥機や衣類乾燥除湿機なんて物まで出ています。しかし、いまいち正しい使い方や、それぞれの効果のほどがわからなかったりする事も。いったい何を使って乾かすのがベストなのでしょうか?
そんな疑問を解消すべく、今回は「梅雨時期の洗濯物の乾かし方、何を使うのがベスト」なのか、「各方面から出ている乾燥機能のメリット&デメリット」についてお話しします。
生乾きの嫌な臭い、その原因は?
生乾きの嫌な臭いの原因は、洗濯物についた汚れが化学変化を起こしたことで起こる悪臭菌です。洗濯物の汚れ自体は100%すべて落としきることは難しいとされており、乾燥までに時間がかかると落とし切れていない汚れから悪臭菌が繁殖してしまい、臭くなるのです。
対策は「速く乾かす」ことなのですが、雨の日が続いて、なかなか外干しができない梅雨の時期は室内の湿度も必然的に高くなります。室内湿度が60%を超えてくると洗濯物は乾きにくくなり、70%以上では生乾きを実感すると言われています。
速乾が必須なのは梅雨時期に限ったことではなく、湿度の高い時期は乾くまでにどうしても時間がかかってしまいますが、悪臭対策のためにはやはり「速乾」が一番有効です。
お風呂の乾燥機は効果的?注意点は?
最近は、衣類乾燥機能を持った"浴室乾燥機"が搭載されている浴室も増えてきていますね。この機能は梅雨時期の洗濯で大活躍してくれると思います。ただし、ガス式と電気式で乾燥能力とランニングコストに違いがあるので、そこは事前に確認しておきましょう。
光熱費の基本料金や戸建てと集合住宅の違いなど、いろいろな条件も影響しますので一概に言えませんが、ガス式の"浴室乾燥機"は短い時間での乾燥が可能で、ランニングコストもガス式のほうが有利かもしれません。
また、電気式の"浴室乾燥機"は長期間の使用に伴う経年劣化などが原因となり、重大な事故の発生につながる恐れが高い9品目に該当します。購入後、所有者登録をしておくと、経済産業省から案内されている「長期使用製品安全点検制度」を利用することができます。
日ごろのメンテナンスはもちろんのこと、メーカーホームページなどを活用してお使いの浴室乾燥機(電気式)が点検時期を迎えていないか確認しましょう。
エアコンの除湿機能は効果あり?注意点は?
空気中に含まれる湿度が低くなれば、洗濯物は乾きやすくなるのでエアコンの除湿機能は有効です。エアコンの除湿には大きく分けて、空気を弱めに冷やしながら除湿する"弱冷房除湿方式"と、空気を強めに冷やしながら除湿した後に部屋の温度まで除湿した空気をあたためなおす"再熱除湿方式"の2種類があります。
やはり温度が低いよりは、高い方が洗濯物は乾きやすいので"再熱除湿方式"を活用される方が効果的です。ただし、"再熱除湿方式"はエアコンの上位機種に搭載される方式なので、すべてのエアコンで活用することはできません。
サーキュレーターで乾かすと良い?注意点は?
空気が動いていた方が、洗濯物は速く乾きます。なので、部屋の空気を循環させるサーキュレーターは、洗濯物の乾燥には効果があるといえます。除湿機との併用が最も効果的ですが、換気扇を回して湿気を含んだ空気を外へ逃がしながらの併用もオススメです。
また、サーキュレーターを回す際は、洗濯物の下から風を当ててあげるようにしましょう。除湿機と併用する場合は、まず除湿機からの風が洗濯物に当たるようにし、サーキュレーターは洗濯物を通過してきた除湿機の風を遠くへ逃がすためのサポート役として活用しましょう。