はじめに

小学校のPTAや消費者センターなどが主催となって子育て家庭向けに講座が開かれることがあります。参加されるのはほとんどがお母さんです。

未就学児のお母さんも少なくはありませんが、参加されるお母さんのお子さんで最も多いのが小学3年生と4年生です。この学年の家庭では、すでにおこづかいを始めているところも少なくないのですが、これから始めたいという家庭もまだまだ多く見受けられます。

じつは、おこづかいを実践されていても、そうでなくても、また、どの地域においても、断トツに多い質問があります。それが、「いつから」と、そして「いくらから」なのです。

今回は、「いくらから」について、講座でお話してしいる内容と、わが家のエピソードも一緒にお話をさせていただきます。


おこづかいの金額は「学年×100円」という噂

お母さんたちの間でよく聞く、おこづかいに関する「都市伝説」があります。おこづかいの金額は「学年×100円」という噂です。小学1年生なら100円、小学6年生では600円になります。気がつく子どもなら、消費税(8%)を上乗せして、108円とか、648円とかにしてほしい!と、言うかもしれません。

この方法のよい点は、どの子どももおこづかいが定額になるということです。つまり、一律みんな一緒というのは、いくらおこづかいを渡そうか悩む必要がないので親は楽になります。

「お友達のマサ君ちも、てつや君ちも、小学3年生は300円よ」と、言い切ってしまえば、あとは毎月決まった金額を渡すだけです。ましてや、渡したおこづかいで足りないなんてことになっても、「おこづかいがないなら我慢しなさい!」と突っぱねてしまえばいいのです。

これはあくまでも私の想像ですが、このようになりがちなのではないかと考えます。

そもそも、おこづかいを子どもに渡す目的は何でしょうか。犬が吠えてうるさいからおやつを与えてしまうような行動はしたくないものです。とりあえず「おこづかいをあげているから文句は言わせない」と、子どもにも無理矢理な納得をさせていないでしょうか。

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