はじめに
私はフリーランス麻酔科医として医療現場で働く合間に、執筆活動やテレビドラマ制作協力などを行い、私生活では二児の母でもあります。
今回は、最近話題に上ることの多い「女医」について、皆さんが興味を持つであろう「いい女医、残念な女医の見分け方」を語っていこうと思います(一部の見分け方は、男性医師にも共通します)。
「残念な女医」は増えている
日本における医師の女性率は、2016年の調査で約21%です。「OECD加盟国(平均で約40%)で最下位」「トルコや韓国より下」と意識高い系の有識者には叱られているものの、40年以上の間、一貫して増えてきました。近年では、病院受診時の担当医師が女性でも驚く患者さんも少なくなりました。
女医は一般的にコミュニケーション能力や共感力に優れ、「話しやすい」「親しみやすい」と言われ、病院によっては産婦人科、小児科、内科などの分野で、女医を指定できる制度を取り入れる施設も増えています。2017年にはハーバード大学から「女医担当患者は死亡率が低い」という調査結果が報告されました。
一方、2018年には「東京医科大学など複数の医大における女性減点入試」が発覚して社会問題となり、文科省から調査・指導が行われました。その結果、2019年度の医大入試における女性合格率が著明に上昇しました。
今後は日本においても、女医の増加は確定事項です。また、病院勤務医や開業医のみならず、タレント女医、ミスコン入賞女医、プロボクサー女医、マンガ本を出版した女医、テレビ局で医療ドラマを作る女医……と、数だけでなく、活躍する分野も広がりつつあります。また、「診療報酬詐欺で逮捕された女医」も登場するなど、数が増えると「残念な女医」も出現するのは事実です。
もちろん残念な医師は男女ともにいるのですが、今回は女医の目線から見た「いい女医、残念な女医の見分け方」を紹介していきたいと思います。
一般患者が、いい女医を見分けるためのヒントを挙げてみました。