はじめに

日中は1時間あたり3本が分岐線直通に

丸ノ内線のダイヤ改正により、“本線”である池袋―荻窪間の運行も大幅に変わります。池袋発着列車は「新宿行き」と「中野富士見町行き」の多くが「方南町行き」に変わり、西新宿、中野坂上方面への利便性が向上します。特に西新宿駅は都庁に近いので、より使いやすい路線になるでしょう。

グラフ

分岐線の朝ラッシュ時間帯は、中野富士見町始発の18本のうち、12本が方南町始発に変更されるほか、日中も1時間あたり1往復増発し、9往復運転されます。そのうち3往復は、新宿・東京・大手町方面に直通します。

乗り換えがなくなるのに加えて、6両編成による分岐線の着席率の向上、中野坂上駅ホームの混雑緩和による丸ノ内線全体の遅延防止が期待されます。

東京メトロ運転部輸送課の米元和重課長に、分岐線(丸ノ内線、千代田線)の3両編成の去就について聞いたところ、「将来的においても、3両編成の車両は一部残っていくと考えています」との回答でした。

分岐線は終日において6両編成と3両編成の列車が混在しますが、ホームの行先案内板では両数の表示がありません。東京メトロによると、今後、利用客の要望などに応じて対応を検討していく予定だそうです。

ダイヤ改正で混雑は緩和される?

現在、丸ノ内線の最混雑区間の混雑率は、A線(池袋から荻窪方面)新大塚―茗荷谷間で165%、B線(荻窪から池袋方面)四ツ谷―赤坂見附間で163%です。ダイヤ改正後はどうなるのでしょうか。

「方南町駅をご利用のお客様が、6両化によって『さらに便利だ』と思っていただいて、こちらに住んでいただくと、当然、混雑することも考えられますが、今のところ、最混雑区間の混雑率に影響はないと思っています」(米元課長)

朝ラッシュ時の運転本数はダイヤ改正前と変わらないため、混雑率に大きな変化はないとみているようです。

写真02
丸ノ内線分岐線用の02系3両車(敷地外で撮影)

ちなみに、方南町駅の先には、京王電鉄井の頭線の永福町駅や西永福駅があり、丸ノ内線の分岐線が延びると利便性が向上するように思われます。

この点について、米元課長は「地図を見ると延伸できそうに思えるかもしれませんが、以前の方針からひも解くと、そのような計画は特にありません。東京メトロになってからは、新線は掘らないことになっています」と説明しました(筆者注:副都心線は営団地下鉄時代に建設が決定)。

1957年6月に建設省(現・国土交通省)から告示された東京都市計画高速鉄道網4号線(丸ノ内線のこと)の分岐線は、「中野区本町通3丁目―方南町間」となっており、中野富士見町―方南町間の開業後も延伸の計画はありません。

写真11
方南町で見つけた「運変3」の標識

今回の取材中、分岐線各駅の線路内に「運変3」という標識を見つけました。東京メトロに確認してみると、3両編成の列車に万が一、過走などが発生し、車両位置を変えなければいけない場合、運転台を変更する必要がある位置を表しているとのこと。指令所の指示の下、安全を確保して行うそうです。

この記事は参考になりましたか?