はじめに
恒例の名物企画といえば?
全国的に車両基地イベントの名物企画といえば、事前応募による定員制の車両洗浄体験。東京メトロでは10日おきに車両を洗浄しています。
参加者は7番線に停車中の10000系に乗車(1・2号車のみ)し、10時40分、第1回目の洗浄車両が発車。車両基地内を最高時速15キロメートルで走行します。
「本日も東横特急をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は、Fライナー特急・横浜行きです。停まる駅は、中目黒、自由が丘、武蔵小杉、菊名、終点、横浜です。次は中目黒に停まります」
電車の行先表示が「F特急横浜」に表示されているせいか、自動放送が作動するサービス付き。車両は44番線に転線し、洗浄機を通り過ぎてから停止します。
洗浄体験の2回目は「F急行横浜」を表示
進行方向を変え、警笛を鳴らしてから発車すると、洗浄機ではブラシが回転し、水も噴射。車両は時速5キロメートル以下という、ゆっくりした速度で進み、乗客の多くはカメラやスマートフォンのシャッターをビシバシ切ながら、興奮していました。こうして車両洗浄はあっという間に終わり、7番線に戻りました。
平成の引退車両を振り返る感動ブース
車両の検査に使われる建屋では、2つのブースがありました。
1つ目は、平成引退車両パネル展。営団地下鉄から東京メトロにかけて、平成の時代に引退した8つの車両パネルを路線別に展示しています。
引退した車両を紹介すると、銀座線は2000形(1993年度)と01系(2016年度)、丸ノ内線は300形と500形(ともに1996年度)、日比谷線は3000系(1994年度)、東西線は5000系(2006年度。千代田線用は2014年度)、千代田線は06系(2015年度)、6000系(2018年度)です(カッコ内は引退時期)。
展示されたパネルはオリジナル24時間券の図柄に
このブースは「営団地下鉄~東京メトロ 平成に引退した車両たち」のオリジナル24時間券(Web限定販売)の宣伝を兼ねたもので、ブース来場者にはリーフレットが配布されました。ちなみにオリジナル24時間券は「売り切れ」と案内されていますが、8月31日23時59分までキャンセル待ちを受け付けています。
シミュレーター体験は最大90分待ちという大盛況
2つ目は、シミュレーター体験。6000系の運転台を使い、綾瀬車両基地構内のCGを運転するものです。参加者は北綾瀬駅の先にある歩道橋からスタートし、建屋に入庫するまでを運転します。