はじめに

最新の“億万長者”の状況が明らかになりました。今年も大手信用調査機関の東京商工リサーチが、この時期恒例の「役員報酬1億円以上開示企業調査」を公表しました。

誰がいくらもらったのか。もらった報酬が多い順にランキングにして公表しているのですが、常連もいれば、その年だけ突然上位に入ってくる人もいます。今年はどんな顔ぶれだったのでしょうか。


直近2年ほどで様相が一変

上場会社は2010年3月期から、1億円以上の報酬を得た役員について、誰がいくらもらったのか、個別開示を義務付けられるようになりました。開示は年に1度、有価証券報告書(有報)に記載される形で実施されます。

大半の上場会社はこの有報を定時株主総会の終了後に提出します。約3,700社ある上場会社のうち、3月決算の会社は実に2,400社に上るので、東京商工リサーチは毎年この時期に調査を実施しているのです。

かつてこのランキングの上位は、長年トップを務めた結果、莫大な金額の退職金を手にした、偉大な創業者や中興の祖と言われる人たちが大半でした。しかし、2年ほど前から様相が変わり、多額の業績連動賞与やストックオプションをもらった人が上位を占めるようになってきています。

ランキング

トップは、ソフトバンクグループ取締役副会長のロナルド・フィッシャー氏。基本報酬はグループ3社から合計で3億3,900万円もらっているだけですが、株でもらう分が27億7,600万円あるのです。

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