住まい

今後手取りが減る可能性も…「住宅購入の適正価格が知りたい」

FPの家計相談シリーズ

生活費7.5ヵ月分を確保、教育費は児童手当を活用して

今の貯蓄額は1400万円。がんばっていらっしゃると思います。

貯蓄の必要額は、日々の生活費にバッファを持たせた生活費の1.5ヵ月分と、万が一の生活に備えた貯蓄として最低でも6ヵ月分、合計7.5ヵ月分を最低限用意できれば、増やす貯蓄として運用などにまわしてよいという基本的な考え方があります。相談者様に必要な貯蓄額は約220万円だと思いますので、残りの1180万円はマイホーム資金、教育資金、老後資金と考えてよいと思います。

お子さんについては、児童手当を貯めていくと、生まれた月により少し差は出ますが、約200万円ほど貯めることができます。これに貯蓄を合わせて、大学資金として500万円を準備できると困らなくてよいでしょう。

今後減収すると仮定すると、毎月の貯蓄可能額は約2万円~2.5万円ほど。2万円を単純に貯蓄していくと20年で480万円です。これをもし、3%の利回りで運用できたとすると、655万円程にすることが可能になります。

ご主人や奥様の退職金が見込めるのか、見込めるのなら不足する老後資金はどのくらいの金額になるのかにより、自分で準備すべき老後資金額は異なりますが、もし、お二人合わせて退職金が2500万円程になるのであれば、生活の仕方によっては、今ある貯蓄を老後資金に回さなくとも、今後十分準備できると思えます。

そう考えていくと、住宅購入については頭金をもう2~300万円増やすことも、検討してもよいのではないかと思います。

毎月の賃料と同程度ならOK?理想的な物件価格は…

物件についてですが、現状を維持できることを考えると修繕積立金や管理費などを含めて、毎月の支払いが今と同程度になるものであれば問題ないだろうと考えます。

総額11万円ほどを毎月住居費として支払うとすると、ローン自体の返済が元利均等で毎月8万円、ボーナス払いなしの場合は1720万円ほど借りることができます(金利は、頭金を入れた場合のフラット20を参考にし、1.12%で計算)。同条件で9万円の返済とすると、1930万円程です。これらはご主人が60歳になるまでの20年間借りた場合での試算です。

相談者様の物件購入可能価格の見込みはおおむね間違ってはいないと言えます。頭金を700万円とすると、2400万円~2600万円ほどが妥当です。ただ、前述しましたように、将来への資金繰りを考えた上で頭金を増やすのであれば、2900万円程度まで物件の価格を上げることができると思います。

また新規物件だけにこだわらず、価格を落として中古物件を買った後でリノベーションをするなど、自分たちの住みよい環境を作ることが可能だと思います。中古となれば、購入後の耐久性なども気になり、修繕費なども見込んでおく必要もありますでしょうが、そこは視野を広げ、ご自分たちの希望に合うものを探していただけるとよいと思います。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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