はじめに
大事なのは、公平感よりも参加意識
ルールと書くと堅苦しく思われるかもしれません。これらに共通しているのは、どんな時も必ず守らなくてはいけない規則ではなく、「同じ意識で家事育児に参加する」という視点です。
家事や育児の分担では、エクセルやグラフに目に見えないタスクを書き出し、見える化するという方法もあります。しかし、私は家事育児の公平・平等な分担よりも、完全に任せられるタスクがどれだけあるか、増やせるかがポイントだと考えています。何より家事や育児を自分のこととして主体的に動いてくれることが大切です。
出張で不在になる時や仕事が忙しい時期に、そうではない時期と同じ分担を求めることは現実的ではありません。一方、少し余裕がある時には、私が残業したり会食に行ったりできるように、普段私がやっていることもお願いしています。
主体的に動くためには、何より子どもとの生活を楽しもうと考えられるか、その姿勢が重要です。
イクメンパパを育てる近道とは?
3つのルールを実践したおかげか、「●●公園にいろいろなアスレチックがあるらしいよ」とママ友から聞いた情報を夫に伝えると、別の公園についても自発的に調べるようになりました。食べることが好きな子どものために、果物狩りや野菜の収穫がどこでできるかという情報も仕入れてくるようになりました。
他にも、ストライダーが上手になった長男に「そろそろ自転車の練習してみようか」と声を掛けたり、自転車に乗れるようになると「子ども用のバイク教室に行ってみようか」とお出かけ会議をしたりと、育児に積極的になりました。とても楽しそうです。
よく言われるように、女性は赤ちゃんを産んだ瞬間から母親になり、育児は自分が関わるべき大切なことになりますが、男性はそうもいきません。でも、時間をかけながら、少しずつ自分事になっていく部分が少なからずあると思います。
その期間をどうやって短くするか。まずはパートナーに意見を求めて自分事にしてもらう、パートナーの得意分野や楽しめる分野からお任せしてみることが近道になると思います。