アルバイト店員の幼稚な"目立とう精神"によるバイトテロと、エリート官僚の"忖度と隠ぺい"による公文書改ざん。一見、全く質の違う出来事のように見えて、結局は両者とも「認められたい」という気持ちのこじれから起きている――。
大企業やスポーツ界で頻発するパワハラや不祥事、学校のいじめ、家庭での虐待、引きこもり、過労死などの社会問題も同じ。さらには有力スポーツ選手の突然のスランプまで。
これらはすべて人間の抱えるやっかいな感情、承認欲求の負の側面の表れではないか。そう考える、組織と承認欲求に関する研究者で『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書)の著者、同志社大学・政策学部の太田肇教授にお話をうかがいました。