はじめに
なぜボトル入りドリンクを開発?
ボトル入りタピオカドリンクを販売している羽田の店舗は、今年1月に開業。既存の渋谷店、心斎橋店では提供していない新ドリンクを販売しようと検討を始め、幅広い世代に好まれる商品としてタピオカに注目しました。
モンストの世界観を表現すべく、開業当初から「ソロモンのタピオカミルクティー」「カシエルのタピオカストロベリーミルク」「フォルネウスのタピオカパープルレモネード」の3種類(いずれも500円)をカップ入りで販売したところ、好評を得てきたといいます。
左から「カシエルのタピオカストロベリーミルク」「ソロモンのタピオカミルクティー」「フォルネウスのタピオカパープルレモネード」
しかし一方で、「ドリンクを持ち帰りたい」という要望も多く寄せられました。そこで、「国内線であれば機内への飲料の持ち込みが可能であることがあまり知られていないのに着目し、『空の上で飲める』ことを大々的に周知して発売しました」(ミクシィ広報担当者)。
空港内の店舗で販売するにあたって、いくつかの工夫もこらしました。普段はタピオカドリンクを手に取りづらいと感じている男性でも持ちやすく、それでいてシンプルで可愛く、空港や機内で写真映えするパッケージデザインを目指したそうです。また、ほうじ茶ミルクや抹茶ミルクなど、訪日外国人にも楽しんでもらえるフレーバーを用意しました。
タピオカドリンクの売上高は4倍に
ボトル入りのタピオカドリンクを発売後、羽田の店舗でも買い上げ率(来店者数に占める購入客の割合)は発売前に比べて16%アップ。タピオカドリンク全体の売上高は、発売の前後で約4倍に拡大したといいます。
羽田空港・第1旅客ターミナルにある「XFLAG STORE + HANEDA」の店舗
このまま売れ行きが好調であれば、「今後はフレーバーを増やしたり、タピオカドリンク以外にも羽田空港ならではの新メニューを検討したい」と、前出のミクシィ広報担当者は明かします。
一世を風靡したSNS事業から、モンストの大ヒットによってゲーム会社へと見事な“ジョブチェンジ”を遂げたミクシィ。タピオカブームの上昇気流に乗って、今度は飲食・物販事業でも新たな地平を開拓できるでしょうか。