はじめに
データマインドで婚活を
「では一体いくらならふつうなんですか?」に対しての1つの回答として、せめて、同じ平均を語って相手に条件付けするなら「結婚を希望する年齢の世帯主の」「世帯人員あたりの」所得を見る、という方法の方が妥当性が高くなります。そうすれば「600万円稼いでいるといっても60歳」「500万円稼いでいるといっても親子兄弟合計で」ということはなくなります。
グラフからわかることは、29歳以下の世帯主(「世帯主」であるので家庭を持っている可能性が高い)であれば、世帯で376万円、1馬力換算では210万円です。
このあたりであれば「無茶振りはない」所得だということになります。データをあげて「ふつう」といいたい場合、その中身に対して勘違いがないかを十分考えた上で、現実的な戦略を練らないならば、むしろデータによる条件付けなどしない方が迷走しないかもしれません。
高級品は「自分または2人で買う」発想を
確かに、現在のアラサー世代のお母さんの世代は育児休業が制度としてなかったなど、正社員の仕事を続けること自体が非常に困難でした。ですので、「高い買い物は男性任せ」「男性に養ってもらう」の発想も「仕方ないよね」であると思います。
しかし、今、この記事を読んでいる独身の貴方がもし200万円の所得があるならば、200万円の相手を選んで2馬力で生きていくならば、統計上、もっと上の世代の世帯を含めても上位半分(53%)の所得の世帯に入ることになります。
そして、貴方がもし個人で400万円以上所得があるならば、貴方が世帯主として国民の上位半分に入る世帯を形成し、「家族を十分養っていける」発想も、統計上、指摘されうる考え方であることを理解してほしいと思います。
貴方が結婚後に国民の上位半分の世帯に入ることは、貴方が思うよりもずっと簡単なことなのかもしれません。