はじめに
各費目に少しずつメスを入れ、支出カットを
食費など、きちんと支出を抑えられている費目がある半面、水道光熱費や通信費が高かったりと、節約の仕方がアンバランスなように感じます。せっかくの節約を生かせるように、まずは電気、水道、ガスなどをつけっぱなし、出しっぱなしにしていないか、意識してみましょう。
通信費も、もっと節約ができます。今は各社安い料金プランを出してきていますし、以前からある格安スマホを利用してもよいでしょう。ご自分の利用状況や納得できる形で、契約会社を検討してみてください。一度下げるとその効果がずっと続くので、やる意味はあると思います。
日用品代やその他の支出も、少し見直せると理想的です。それでもしっかりとした黒字にならず、ギリギリとか、赤字傾向であれば、思い切って相談者さんが働きに出ることを検討してもよいと思います。
お子さんが小さいから働くのは難しいと考えがちですが、幼稚園に行っている間の短時間働くだけでも、少し違うと思います。相談者さん自身の気分転換にもなるかもしれません。お子さんが4歳になると、午後の保育がある曜日も出てくるでしょう。時間を上手に利用してほしいと思います。
貯蓄がないからこそ、生命保険に加入を
今は無保険状態です。ご主人に万が一のことがあったら傷病手当金を使えたり、遺族年金があったりしますが、生活に十分な保障とは言えません。せめて医療保険と、ご主人の死亡保険を検討することが必要だと思います。収入保障保険等を検討するとよいでしょう。掛け金が安く、万が一の時は収入のように毎月保険金を受け取れるので、小さなお子さんがいる、貯蓄が少ないご家庭には向いていると思います。
万が一の事態が起きた時に、ご家族が路頭に迷うことになっては大変です。貯蓄がない今だからこそ、しっかり検討してほしいものです。
これらを実現していくには、やはり家計の改善が不可欠です。ご主人はまだ、将来のお金など十分考えられていないのかもしれませんので、家計状況や貯蓄状況、将来必要なお金などを紙に書き出して数字で見せてあげてみてください。実感すると、協力も得られるでしょうし、自動車の購入の仕方にも変化が出るかもしれません。
家計は、ご家族の足並みがそろうことが一番です。がんばってください。
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