はじめに

FC事業で業績はV字回復

同社のいきなり!ステーキ店舗はペッパーフードサービスと同様に厳しい状態ですが、同社内では「ネガティブにはなっていない」といいます。

その理由は、いきなり!ステーキのフランチャイズ契約がきっかけとなり、幸楽苑HDの経営のV字回復につながったという意識があるため。個別のお店の努力で収益改善に取り組んでいる、と説明しました。

今年創業65周年を迎えた幸楽苑は、2018年11月に現会長の新井田傳(つたえ)氏から長男の昇氏に社長が交代。毎月1億円近くかけていた来店施策の「餃子無料券」を廃止するなど販促費削減を進めたほか、高付加価値商品の投入もしてきました。

○○○期間限定で復活する「中華そばクラシック」

一時は赤字に転落していましたが、2019年4〜6月期の決算報告書によると、売上高は100億円(前年同期比6.7%増)、本業の儲けを示す営業利益は3億4,100万円(前年同期は1,600万円)と増収増益になっています。

アークランドとの業務提携で、新たな業態を手に入れた幸楽苑。双方の店舗を合わせた約1,000店が対象の販促施策も共同実施する予定です。ラーメンと揚げ物のタッグで、外食業界に新たな風を吹かせられるでしょうか。

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