はじめに
お湯が冷めにくいシステムバス
浴室のリフォームでは、浴槽やシャワーの選び方で節約を実現することができます。浴槽や床の掃除もかなりラクになります。
漬かり心地は変わらず、使用する湯量が少ない浴槽も開発されています。浴槽の中に段差やアームレストをつくることで段差がつく分、水量が抑えられますが、たっぷりとした浸かり心地は失われません。このような節水形状の浴槽は、水の使用量が年間約50杯分のダウンになります。
寒い家だと温度が下がって、冬場には家族が入るたびに追いだきをしてしまうことがあります。このような場合、浴槽だけでなく、お風呂のふたにも断熱材を使うことで、よりお湯が冷めにくい仕様になります。従来の浴槽と比べて年間でガスの使用量が約3分の1に抑えられ、年間約4,300円のコストダウンが見込めます。
また、節水型のシャワー&水栓にすると、年間約2万0,800円のコストダウンが可能です。空気を含ませて水を大粒化した新技術や、簡単操作で自然と節水できる機能も開発されています。普通に使うだけで節水になる優れものです。
少ない水でしっかり流せるトイレ
最後にオススメしたいのは、トイレ。壊れないとなかなか換える気にならないかもしれませんが、実は「壊れなくても換えたほうがいいです!」と一番オススメしたいが、トイレです。
リフォーム費用は比較的安い割に、節水・節電などの省エネだけでなく、汚れのつき方や省スペースにもなるなど、かなり快適になります。
使用時のみ便座や洗浄水を温めてくれる省エネ機能付きトイレは、“必要な瞬間だけ”電気を使って節約できます。約30年前と比べると約80%も電気代の節約になり、年間約7,300円のコストダウンが可能です。
洗浄機能が高いタンクレストイレなら、汚れが落ちやすいよう表面を加工してあるので、掃除も簡単。便器に汚れがつきにくいと、少量の水で流せます。大きいほうを流す場合、約30年前の13リットルと比べると、3分の1以下の3.8リットルしか使いません。年間約1万5,000円のコストダウンができます。
TOTOのネオレスト
設備リフォームで暮らしをもっと快適に
リフォームするタイミング=故障した時ではなく、「使いづらいな」「不便だな」と感じた時をオススメします。もし今、20年以上前の古い設備を使っているのなら、最新のものに換えると、光熱費も使いやすさも画期的に変わります。
今回ご紹介したのは、最新設備の一部です。掃除のしやすさや省スペース化など高機能化がグングン進んでいますので、費用面だけでなく、総合的にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
設備のショールームへ行けば、カタログだけではわかりにくい実際の大きさなど、実物を見て確かめることもできますよ。