「社会とつながりを持っていることは、長生きや健康に良い影響をもたらす」という話を聞いたことはあるでしょうか。

健康を維持したり、長生きのために禁煙や禁酒をしたり、運動を取り入れたりするといった、生活習慣の見直しが大切であることは容易に想像がつきますが、加えて「社会とのつながりを持つこと」も長生きに影響するというものです。

こうした研究だけでなく、つながりを持つことの心身への効果については、多くの報告がなされています。

私たちにとって社会とのつながりは、家族や地域コミュニティといった身近なものから、学校や会社、そして趣味やあるテーマに興味・関心のある人たちの集まりなど様々です。加えて、インターネットを通じたつながりも含めると、社会との関わり合いなくして生活する方が難しい、ともいえるでしょう。

一方で、高齢期を迎えた人が、定年退職や、配偶者・パートナーが不在となることなどをきっかけに社会と接点が減少し、孤立してしまうことが問題視されています(いわゆる社会的孤立)。人生の大きな区切りを迎えた時、その後をどのように過ごしていくか…。

今回は、社会参加活動の実態と幸せとの関係について考えていきます。


社会との関係づくり

「社会参加活動」は、町内会・自治会をはじめとした身近な地域での活動や趣味や習いごと、ボランティア活動などを指します。こうした活動の多くは、地域コミュニティへ参加する方法として、個々人で始められることでもあります。

図1は、第一生命経済研究所が今年1月に実施した「今後の生活に関するアンケート」において、社会参加活動に「参加している」と回答した人に、参加のきっかけについて尋ねた結果を示したものです。「町内会・自治会など」のような、居住する地域を基盤にした活動(地縁型)と興味関心に基づいた活動(テーマ型)では、参加のきっかけは大きく異なるようです。

図1:社会参加活動への参加のきっかけ

図1

※プロボノとは「個人の専門的な知識・スキルを生かした活動を行なう団体・グループ」を指す

面倒な活動は、やらない方がいいのか

調査結果からは、地縁型の活動では、「義理・半強制」なきっかけが多く、一方でテーマ型の活動は「スキル向上・自己実現」をいった、自発的なきっかけが多いことが分かりました。

地縁型の活動は、好き嫌い関係なく、必然的に当番が回ってきたり、さまざまなタイプの近隣住民と活動しなければならない機会も多く、兎角、「トラブルが起きやすいもの」「やっかいなもの」「面倒なもの」として捉えられがちです。

一方、テーマ型の活動は、興味関心や志向が似た人同士、お互いに意思疎通もしやすく、楽しい・・・と思うかもしれません。

では、義理や半強制的といった面倒な活動は、やらない方が良いのでしょうか。