はじめに

社会参加活動をしている人の方が幸せ

社会参加活動への参加している人の幸福度得点(*)をみたところ、実は、地縁型かテーマ型かといった活動の種類での違いはほとんど見られず(地縁型:6.49、テーマ型:6.55)、むしろ参加の有無について「活動に参加している」人の方が、「参加していない」人よりも幸福度得点は高い傾向にあったのです。(図2)。

※幸福度得点:自分の幸福感を0~10点(10点が最も高い幸福感)で自己評価してもった平均点

図2:社会参加活動の参加有無による幸福度得点

図2

社会と関わることで、幸せを感じる

活動することが幸福感につながるのか、もともと幸福感の高い人が活動しているのか、今回の調査で特定することはできません。ですが、活動するきっかけが「義理や半強制的」か「スキル向上・自己実現」かに関わらず、一緒に活動する人たちと試行錯誤したり、役割を担って主体的に活動したりすることは、何らかの良い影響をもたらしているのではないか、と考えられます。

どのような人と、何をするか、または「もうこれ以上、面倒な人付き合いはしたくない」と人付き合いを一切辞めて、独り過ごすことを選ぶのは人それぞれです。

ですが、「人生100年時代」という長いスパンで考えみると、「自分から幸せになる」一つの方法として、今からでも多少の面倒くささを受け入れ、社会参加活動のような共に活動したり、主体的に関わってみたりする経験や術を持っておく、ということも改めて考えてみても良いのかもしれません。

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