はじめに
次に決意したものは
「お金もとられ、時間もとられ、彼自身も取られている。そんな気がします。行かないでほしいと言っても、彼は『元妻に会いにいくわけじゃない、娘が来てほしいと言ってるんだ。子どもの言うことだからしかたがないよ』と出かけていく。なんのために9年も待って結婚したのかわからない。彼は『ユリカを愛してるから結婚したんじゃないか』と言いますが、あの状況だったら奥さんはどうしたって離婚したはず。となると、私は奥さんがいらなくなった夫をもらい受けただけ? そんな疑問もわいてきます」
そしてユリカさんは決意しました。妊娠しよう、子どもを産もう、と。
「彼が子どもはちょっと待ってほしいというのでピルを飲んでいたんですが、すでに飲むのをやめました。彼は私がまだ服用していると思っています。生活が苦しくなるのはわかっているけど、どんなことをしても産んで育てていきたい。そう思っています。そうしなければ私は奥さんに勝ったことにならないもの」
彼を奪っただけでは勝ちとは言えない。子どもを産んでこその勝利なんだからと彼女は決意に満ちた表情で断言しました。
お金や子どもとの関係、盲点ですが意外に起こりうる問題なのかもしれません。