結婚

せっかく一緒になれたのに…35歳女性「略奪婚」後に残ったお金問題

お金と男と女の人生ルポ vol.6

離婚は成立したものの

だが3年たっても、彼は何も言いませんでした。週に2回ほど通ってくるペースは変わらないまま。彼女自身、仕事が楽しくなっていたから、一時期は特に結婚を焦らなくてもいいとさえ思っていました。だが、気づけば33歳。このままだと出産できなくなる、そう思ったとき、彼女は彼の妻のSNSにネットカフェから「あんたの夫、浮気してるよ」と書き込みました。

数日後、彼があたふたと彼女の部屋にやってきました。

「妻にバレた、どうしようって。ここが正念場だと思いました。だからせっかくの機会だから離婚したいって言えば? それが言えないなら私と別れてとキッパリ言い渡しました。結局、彼の奥さんが怒りまくって私の携帯などを調べたようで、ある日、奥さんから慰謝料200万円を払えと請求がありました」

妻は怒りにまかせて彼にも離婚を宣言。すべての預貯金を渡すこと、家のローンも彼が払い続けること、養育費を出すことなどを条件に離婚するということになりました。

「でも彼に言わせれば、私とつきあう前から夫婦仲は破綻していたわけで、それはあまりにも取り過ぎですよね。結局、双方で弁護士をたてて話し合いを続けたようです」

話し合うこと数ヶ月、預貯金は半々、家のローンは彼が払う、養育費も払うということで落ち着きました。他に慰謝料として彼の社内預金ももっていかれたとか。ただ、こういった内容を彼女が聞いたのは、彼が彼女の部屋に転がり込んできて半年ほどたち、婚姻届を出してからでした。

「離婚が成立した、ユリカの家で暮らそうと言われたときはうれしくて。2DKの部屋を片づけ、ようやく彼との生活も軌道に乗って婚姻届も出した。これで正々堂々とふたりで歩ける。彼に心から『ありがとう』と言ったとき、『実は……』と家のローンや養育費のことを知ったんです。いろいろ尋ねたら、彼のそのときの預貯金は100万円ほど。しかも月々10万円をとられ、ボーナスはローンの上乗せがあるからほとんど残らない。毎月、生活していくのがやっとです。今の賃貸マンションから引っ越すこともできないし、まして私が子どもを産むなんて経済的に無理だとわかりました」

しかも、彼は元妻にたびたび呼び出されます。今週は娘のピアノの発表会、次の週は娘のバレエ教室での参観日などなど。学校行事についても逐一、予定が送られてくるのです。

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