はじめに

貯める方法は、「手間がないこと」優先で

「お金を貯める」というと、給料日に銀行のATMに並んで、お金をおろして、別の銀行に行って移しかえるというイメージを持つ方もいます。いやいや、忙しい今の時代。そんなことやってられないですよね。

貯金習慣を続けけるには、できるだけ手間をなくすことがコツです。

勤務先に財形貯蓄があれば、真っ先に選びましょう。会社側が先に給料から貯めたうえで、残りを振り込んでくれるので、貯めやすさは抜群です。財形貯蓄の制度がなければ、銀行で自動積立定期預金を申し込みましょう。毎月決まった日に、自分が決めた金額を、普通預金から定期預金に無料で振り替えてくれるというサービスです。

それ以外にもう一つ、おすすめの貯め方がありまして、一部のネット銀行が行っている「自動入金サービス」(ネット銀行によって名前は異なります)です。

毎月決まった日に、自分で決めた金額を、自分の口座(メガバンクなど)から、そのネット銀行にお金を移してくれるサービス。違う銀行へのお金の移動ですが、無料で移し替えてくれて、わざわざATMに行ってお金を引き出したり、入金したりという手間がかかりません。

毎月自動的にネット銀行にお金が貯まっていき、「貯蓄専用口座」となり、普段使いの口座とは別の場所に貯まるようになるため、「使うお金」と「貯めるお金」を切り分けやすくなります。

「貯める」が先で、「使う」が後

つまり、「お金が貯まる人」になるためには、「貯めること」が先で、「お金を使うこと」を後にすることがポイント。お金が貯まらないと悩んでいる人は、単にこの順番が逆になっているだけかもしれません。

先に貯めるべきお金を貯めてしまえば、残ったお金を使い切っても問題なし。「今月もお金が残らなかった」「貯めなくちゃいけないから、どんな買い物でも節約しなきゃ」などという焦りを感じなくても、勝手に貯まるようになるのです。

毎月1万円を確実に貯められるようになったら、次は手取り10%を目指し、その次は手取り10%以上を目指し……と、少しずつステップアップしてみましょう。実家暮らしの人は家賃や水道光熱費などのお金がかからないため、できれば手取り40%以上を目指したいですね。しっかり貯める習慣ができれば、いつか一人暮らしになったときに必ず役立ちます。

給料が出たら、「貯める」が先で、「使う」が後。この順番を守ることが、「お金が貯まる人」への第一歩です。

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