はじめに
若年層はスマホ、中高年層は社会・経済が上位
では最後に、年代別の結果です。ここでは最も違いの大きかった10代と60代の結果を取り上げます。
ご覧の通り、色がついている項目が半分以上と、年代差は男女差以上に大きいことがわかります。10代では「SNS」「電子マネー」などスマホ周りの事象が多くあがりました。一方60代では「年金制度の改正」「バブル崩壊」「阪神・淡路大震災、東日本大震災」など社会・経済周りの事象があがっており、消費に対するネガティブな影響を訴える声も多くなっています。
なお10代では「音楽・動画などの無料サービス」があがっていますが、この世代はこうしたサービスが幼い頃から身の回りにあったことで、「無料が前提」という価値観が生まれていることがうかがえます。ほかにも、「フリマアプリ」「インフルエンサー」もランクインしており、「使わなくなったら売ればいい」といつか手放すつもりで買ったり、実際に商品を使って試しているインフルエンサーの投稿を参考にして買うことも多いようです。
幼い頃から様々な消費関連の新しいサービスに触れている若年層は、これまでにない新しい消費観を持ち始めていることがわかる結果です。
【調査概要】
・消費1万人調査
調査地域:全国
調査対象:15~69歳の男女
調査人数:10,000人(国勢調査に基づき性年代・エリアの人口構成比で割付)
調査手法:インターネット調査
調査期間:2019年5月28日~6月1日