はじめに
何より中華街を眺めつつゆったりと客室で四川料理ディナーが楽しめるのは、ある意味で贅の極みと表せます。中華街にある最高立地のホテルなのに“中華街へ外出せず”客室で極上中国料理を満喫する。何よりリラックスできます。
辛さが特徴の四川料理ということで、やはりイチオシは麻婆豆腐。ただ辛さを売りにする店も散見しますが、重慶飯店のそれは抜きん出た味わい深さが特徴です。もちろんシビれる辛さではありますが、たっぷり挽き肉の食感と奥深い旨味に香り高い山椒。奥深い味わいがあいまって、ここで食べたら他で食べられないというファンも多い麻婆豆腐です。
また、コアなファンの多いメニューの中のひとつがタンタン麺(1,200円)。筆者は横浜での“飲み”があってもホテルへ戻ってついオーダーしてしまうほどです。四川料理ならではの唐辛子の「辣」の中に、胡麻の旨みと香りをブレンドした濃厚な味わいに唸ります。汗をふきふき一気に爽快感へ。