はじめに
大阪のホテルが料金下落傾向?
高級ホテルでもここに劣るクオリティの客室を見かけることもあり、ホテル評論家的にも評価できる内容のホテルでしたが、この日の料金がかなり安かっただけにコスパを重視する視座からも高評価となりました。調べてみると通常1泊8,000円程度からリザーブ可能。ホテルの料金変動はいまや常識であり、その変動幅が2倍3倍というケースも珍しくありませんが、こちらは高くても1万3,000円ほどの設定のようです(2019年10月時点、1名1室の場合)。ここ数年、他の大都市同様に大阪のホテル料金も高騰の一途を辿っていたので面食らいました。
翌日スタッフへ取材してみたところ「京都に続き大阪もホテルが増えている」といい、「数多くのホテルの中でも、コンセプトもハードも他のホテルに負けない自信があるだけに、まずはトライアル料金で多くのみなさんに利用していただきたい」という考えからの料金設定だといいます。もちろん料金は需給バランスで決まるしカテゴリー等による差異はありますが、供給過多による全体的な稼働・料金下落傾向は業界で話題になりつつあるようです。
ホテルラウンジは都会のオアシス
ところで このホテルのコンセプトは“FUN、LOCAL、CONNECT”。土地に根ざしながら人とのつながりのきっかけとなるイベントなどを積極的に催していくといいます。宿泊ゲストはもちろん、周辺住民をはじめ様々な人々が交流できる場を目指すとのこと。ラグビーワールドカップ南アフリカ戦の試合放映は、まさにホテルとのマッチングイベントだったといえるでしょう。
ホテルスタッフによると、北浜エリアでこのような規模・スペースは希有といいますが、ドリンク1杯のオーダーでゆったりとしたホテルクオリティの時間が過ごせるのは都会のオアシス。仕事にリラクゼーションに、都会の隙間時間にライフスタイルホテルの存在感は極まります。
余談ですが、CANVAS LOUNGEのコーヒーは、3種の豆を自分好みにブレンドして自らの手で挽き淹れるもの。ホテルで多く見られるコーヒーマシンとはひと味違った味わい。宿泊者は無料で利用できます(宿泊者以外は500円)。体験型ホテルなんていうのも流行っていますが、これもひとつの体験でしょう。