はじめに

快適に、でも痺れるほど速くを叶えてくれるスーパーカー

マクラーレンGT

6月20日、東京はJR原宿駅前にあるイベントスペース「jing」において発表されたスーパースポーツです。その名はマクラーレンGT。

その実力は発表イベントの進行と共にどんどん明らかになっていきます。4リッターV8ツインターボの最高出力620馬力、最大トルク630Nmで、ボディ各部にはカーボンファイバーやアルミニウムを惜しみなく使い、このクラスとしては相当に軽量な1,530kgを実現。そして0から100km/hまでの加速時間は3.2秒、0から200km/hまでの加速時間が9.0秒、そして最高速度326km/hというパフォーマンスを聞いていくと、すっかり強烈な走りの世界を経験しているような気分になっていくのです。

しかし、このクルマはあくまでもGTであり「日常的な快適性や利便性を優先的に考えたマクラーレンの新機軸のスーパーカーである」という説明を聞いたところで、気分は幾分クールダウンしました。つまり、これだけの実力を兼ね備えながらも、実は日常的な使いやすさも追求したスーパースポーツだということなのです。例えばこの手のクルマで歩道やバンプを乗り越えるとき、フロントスポイラーをこすったり破損するのではと、相当に気を遣います。以前、マクラーレンの570Sに乗ったときも、装備されている車両リフトシステムを使って高くしながら、ハラハラしながら走っていました。

上質なレザーで仕立てられたインテリアは快適な仕上げになっている

ところがこのGTはフロントスポイラーの下端位置を引き上げて設計し、アプローチアングルは10度で、車両リフトシステムの作動時は13度)を確保したといいます。同時に最低地上高も110mm、車両リフトシステムを作動時させると130mmと高く設定されているので、段差乗り越えのストレスはかなり軽減されると思います。こうした配慮はやはり街中での使いやすさを考えたデザインという事になります。

さらにエンジンルームの上部には容量420リッターの荷室、フロントボンネットを開ければ容量150リッターの荷室が出現するのですが、これはスーパーカーとしてかなりゆとりのある荷室といえます。日常的にスーパーカーを使いたいという人には見逃すことの出来ない選択枝と言えます。価格は2,645万円からですから、まだまだ一般的とは言えませんが……。

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