はじめに

最悪の場合を考えてみても

もしも戦争が起これば、通常の生活ができなくなり、会社が存続できなくなったり、証券取引所自体が閉鎖されるということも考えられます。ただ、現実的にはそこまで紛争が大きくなることは考えにくく、最悪の事態を考えたとしても、慌てて株を手放さなくてはならないほどのことではないのでしょうか。

大株主といわれるような人たちが慌てて株を手放すかというと、そうではありませんので、地政学リスクで株を売らなければならない人というのは、比較的短期で株式取引をしている人たちだと思います。

株式の配当や株主優待を期待して株式を投資した人、あるいはいつも使っている企業だからと投資した人たちにとっては、「配当がなくなること」や「会社が倒産すること」がリスクですから、本当に致命的なリスクが起こる可能性は低いでしょう。

ただ戦争によって、社運をかけたプロジェクトが頓挫したり、主力工場が破壊されたり、主力顧客が離れてしまったりという悪影響があれば、配当も期待できなくなるということで、株式を手放すという選択肢もあると思います。

本当に起こっていることから考える

株式投資には常にリスクがつきものですが、さほどリスクではないことまで周りが煽り立てることで「これは大変なリスクだ」と考えてしまうことも多いです。

今回の地政学リスクも、もし最悪の時代が起こったとして、個々の企業や個々人にどこまでの影響があるのかと考えて投資することが大切です。

あまり大きな声で言うことではありませんが、戦争で利益が出る企業があることも事実。慌てずに現実を見つめ、リスクと向き合うことをおすすめします。

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