はじめに

千葉人気は、休日の過ごし方の変化も影響?

「楽天 ヒット番付2019」の中で、最近の休日の過ごし方として挙がったのが「ステイケーションの増加」です。ステイケーションとは「ステイ(滞在)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた、休暇を自宅や、近場で過ごすことを意味する造語。清水さんは「近場で休日をまったりするステイケーションの消費が生まれ始めている」と分析しています。

さらに、今年トレンドなのが「チル消費の増加」。「チル」とは「Chill Out(チルアウト)」から派生した言葉で、「くつろぐ」、「まったりする」などを表します。「SNSでは、盛るのではなくリラックスした日常をアップする傾向が強まっている」と清水さん。楽天が運営するフリマサービス「ラクマ」では、キャンプ用品のテントやタープの売り上げが前年比で約2.4倍の増加。楽天トラベルでグランピングの予約件数が約1.5倍に増加していることからも、チル消費の傾向がわかるといいます。

清水さんは「ステイケーションを含む、チル消費の増加は20~30代前半のゆとり世代を中心に、この傾向は今後さらに高まるのでは」と予測しています。こうした休日の過ごし方の変化も、都民を関東近郊へと脱出させる要因なのかもしれません。

<文:川高元輝>

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