医師の「働き方改革」に関連して、勤務医のブラック労働が話題になっています。全診療科の中でもブラック労働で筆頭に挙がるのが外科、中でも心臓外科でしょう。昭和時代から数多くの医療ドラマで主人公となり、かつては花形として若手医師(多くは男性)を惹き付けていたのですが、近年の女医率増加やワークライフバランス重視の中で志願者が急減し、絶滅危惧種と言われるまでになりました。
今回は、北関東の公立病院でブラック労働に悩んでいる心臓外科医、園田先生のお財布と人生を覗いてみたいと思います。
※本稿は特定の個人ではなく、筆者の周囲の医師への聞き取りをもとにしたモデルケースです。