はじめに

通信費にメスを入れる

住居費と水道光熱費は、抑えられていますね。その一方、通信費は改善の余地があります。

大手三大キャリアの月額使用料の平均は約8000円ですが、それと比べても、2倍近い金額になっています。機種代が含まれているのかもしれませんが、機種代金の残りを一括支払いするなどして、毎月の支出を引き下げつつ、通信費のダウンを検討しましょう。

お住まいの地域がわかりませんが、最近は格安と言われる通信会社の通信状況もよくなっています。格安通信費の平均3000円を目標に、見直してみませんか?

その保険、本当に必要ですか?

保険の内容が不明のため、アドバイスが概略のみとなりますが、独身会社員の保険の必要性は低いと思われます。その根拠は、扶養する家族がいないため、死亡保障の必要性は低く、また、入院などのときにも健康保険の高額療養費や傷病手当金、さらに厚生年金などの障害年金の制度があるからです。保険の中身が過剰であれば、その部分をカットすると、保険料も節約できそうです。

車は必需品? 嗜好品?

最後が車のローンです。車が必要不可欠な地域にお住まいであれば、数年から10年おきに次の車を買い替えることになるでしょう。

現在の収入を適切に使うことができれば、次の車の買い替えは現金一括購入できるだけの余力があります。仮に、今の車に9年乗り、次は200万円の車に買い替えるとしましょう。今の車のローンが終わってから、残り6年間で200万円を積み立てる場合の積立金額は、200万円÷6年÷12カ月=2.8万円です。つまり、毎月2.8万円の貯蓄をすると、次の車はローンを組まずに買い替えることができます。金利2.3%と言えども、家計の支出には変わりありません。少しでもムダな支出がカットできるよう、早めの完済と次の車の購入を見据えた行動をとる習慣をつけましょう。

将来、車を買わないということになったとしても、現金は何にでも使えますから、ご相談者さんのやりたいことに使えるはずです。

また、車は必需品ではないけれど、好きで所有したいという場合は、車のローンも大きな視点では、お小遣い(趣味・楽しみ費)と考えることができます。車を持つのならほかの支出を減らすことで、支出のバランスを取るようにしましょう。

小さな支出も積み上がれば大きい

ここまでお伝えした節約の可能性をまとめると、通信費で月1万円カット、保険料で月0.8万円カット、食費を1日500円(月額1.5万円)カットできれば、月額3.3万円を貯蓄できます。

現在の貯蓄3万円と合わせると、年間約75.6万円貯まります。将来の結婚やマイホームといったイベントの際に、ご相談者さんの望む選択ができるよう、今からコツコツ続けてみてくださいね。

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