はじめに

「生命保険に入っている人は多いと思うけど、どんな保険に入っていて、毎月どのくらいの保険料を支払っているのかな?」こんな疑問を持ったことはありませんか。一般的には、どのくらいの保険料が適切なのか気になるところですね。


平均いくら払ってる?

生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査(平成30年)」によると、次のような報告があります。生命保険の世帯加入率は、88.7%の人がなんらかの生命保険に加入をしています。平均約3.9件の保険を契約していて、年間に支払っている保険料は、約38.2万円です。年間38.2万円というとことは月額約3.2万円です。

この数字をみるかぎり、日本人というのは保険が好きですね。生命保険というのは、長期の契約が一般的です。20年、30年、40年と保険料を支払うことになります。年額38.2万円の保険料を30年間支払うと総額1146万円、40年間支払うと1528万円です。

この金額をみると「生命保険は、住宅の次に大きな買い物だ」と言われることが、わかると思います。では、月額約3.2万円の保険料というのは、適切なのでしょうか? それとも払いすぎなのでしょうか?

この月額約3.2万円というのは、個人年金保険などの貯蓄型の保険も含まれた金額ですが、それにしても私は、払いすぎだと思います。率直に言って、保障だけならば世帯あたり月額1万円くらいもあれば、十分な保障を得られると考えています。

つぎに、具体的な例を交えながら説明をしましょう。

30代夫婦、子ども一人の家庭なら、月額約8000円で大丈夫?

私は、保険の相談を受けます。ですから、契約している保険を目にすることも多いのですが、おおかたの人は保険に入りすぎています。それは、なんでも保険に頼りすぎているからでしょう。

生命保険の本来の役割は、「滅多に起こらないけれど、もし起こったとき経済的損失の大きなものに対する備え」です。本来は、この原則にそって必要な保険に入ればいいのです。

たとえば、30歳の夫婦で小さいお子さんが一人の家庭の場合、必要な保険を考えると次のようになります(保険料は一例です)。

・死亡保障(収入保障保険)
夫:男性30歳(非喫煙者健康体)。収入保障保険(年金月額15万円、保険期間60歳)で、月額保険料は2600円。
妻:女性30歳(非喫煙者健康体)。収入保障保険(年金月額10万円、保険期間は60歳)で、月額保険料は1600円。
収入保障保険だけならば、夫婦で月額4200円です。

・がん保障
さらにがん保険をそれぞれ付けた場合は、
男性30歳。がん保険(放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン剤治療など月額10万円の給付金と診断一時金50万円)で、月額保険料1900円。
女性30歳。がん保険(放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン剤治療など月額10万円の給付金と診断一時金50万円)で、月額保険料1700円。
収入保障保険とがん保険の2つを夫婦で入ったとしても、7800円です。

月額1万円以内で収まります。