はじめに

「財務の基本:『資産』とは金目の物のこと!?」では、お相手がいくら稼いでいて(収益面)、いくら持っている(資産面)のかを見てきました。さらに、もう一つチェックすべき点があります。それは、借金をしすぎていないか、です!

会計上では借金を「負債」と言うんですが、いくら「資産」を持っていても、それ以上に「負債」をこさえていたらちょっと危ないですよね。大事なのは、その人(会社)の資産から負債を返したら、最終的に財産がいくら残るのかということ。

その目安になるのが「純資産」なんです。まずは負債から……ザ・フライ井村のLet'sカブトク!


負債も「流動負債」と「固定負債」に分けられる!

負債 流動負債
固定負債

「負債」とは、返さなければいけないお金、借金のことです。これも、資産のときと同じように、「流動負債」と「固定負債」に分けられます。

負債は資産と違って結構単純で、近いうち(1年以内)に返さなければならないのが「流動負債」長く借りられるのが「固定負債」と考えればいいと思います。

さあここまで来たら純資産も分かるはず!

「資産」から「負債」を返済して手元に残るのが「純資産」!

そうです。この「純資産」こそが、誰かに返す必要のない資産、会社が本当に持っている財産と言えるものです!なので、会社が本当にリッチなのか簡易的に知りたい場合は、この純資産をチェックすればいい。上場している会社の純資産は公表されていますので、簡単に調べられますよー。

まとめると、

純資産=資産‐負債

資産 負債
純資産
ということです。

「PBR」は「純資産」をもとに計算されている!

以前、「PBR」という資産面での割安さが分かる指標をご紹介しました。

何を隠そう、このPBRは純資産をもとに計算されているんです(PBR=株価÷1株純資産)!このPBRは、投資をするうえでかなりポピュラーな指標なので、ここからも純資産の重要さが分かるかと思います。

次回予告 ⇒ 円高はどこまで……とか考えるだけ無駄!

最後にドケチ道を極めようとする者に一言。

『あなたが飲んでいるそれ本当に「牛乳」ですか?生乳が少ない「加工乳」、はたまた「乳飲料」じゃないですか?』

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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