はじめに

貯金のない両親のお世話、兄弟姉妹にも負担を

義理の両親は、息子である、相談者様の彼の収入をあてにしているようですが、そのことについて彼はどのように思っているのかもポイントになります。本当に年金だけでは生活できないのでしょうか? 本当に貯金はないのでしょうか?

こちらには情報として届いていないのですが、彼に兄弟姉妹がいる場合は、同居をしているからというだけで、すべての金銭的負担をしなくてはならないというわけではありません。また兄弟姉妹がいる場合、遺言書などの準備をしておいてもらわないと、面倒をみたけれど、自宅を手放す羽目になってしまうということも考えられます。

愛する彼の大切な両親なので、いろいろしてあげたいという気持ちがあるかもしれません。とはいえ、相談者様の置かれている立場がどのようなものなのか、自分のことを客観的に見て判断することも必要なです。

彼にも協力を仰いで

また、相談者様の両親ももちろんのこと、義理の両親から「子どもはまだか?」などのプレッシャーが与えられることも考えられます。

おそらく、義理の両親のために子どもを諦めるといっても、「何とかなる」などと言われる可能性も高くなりますし、そのようなことを認めてくれないケースもよくあります。孫についてどのように考えているのか、彼にそれとなく聞いてみた方がよいでしょう。

もし、二人で子どもを持たないという決断をした場合、何かと攻撃の対象になりやすいのが、女性である相談者様です。彼が家族などから余計な口出しをされないように守ってくれなければ、辛くなるばかりです。このあたりも慎重に話し合い、二人の未来が描けるといいですね。

親の介護費用はどこから捻出するのか?

同居する・しないにかかわらず、義理の両親には万一に備えてお金を貯めてもらうことが大切です。今からでも遅くはありませんよ(義理の両親の覚悟が必要ではありますが)。

万一、介護が必要になり費用が発生するような場合には、まずは義理の両親の預貯金から切り崩していくのが鉄則です。一人っ子であれば問題にはならないのですが、兄弟姉妹がいる場合、こちらが立て替えても費用はもらえず、相続財産は均等に分配されるというケースもあり得るからです。

ご存知かと思いますが、介護保険を利用すれば、介護費用の実質負担金は1割で済みますので、必要以上に恐れる必要はありません。要介護になったときには、介護に必要な自宅のリフォームをした場合の助成金もありますし、介護に必要な道具なども1割負担で購入することができます。

相談者様には介護をすることよりも、家族が元気で過ごすためにはどのようにしたらいいのか、考えて欲しいと思います。

自分のお金は、自分の将来のために使う

彼の収入を義理の両親のために使わざるを得ないことも多いかと思いますが、相談者様は、堅実にお金を貯めていらっしゃいます。このお金は自分たちの将来のために、手元に置いてください。

優しい相談者様だからこその悩みだと思いますが、相談者様が思い悩んでいることはご両親にとっても苦しいこと。自分がどうしたいのかをじっくりと考えて、彼と相談してみましょう。素晴らしいご家庭が築けますよう、応援しています!!

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