老後

子どもからの援助が命綱!老後破産の危機に瀕した50代夫婦

FPの家計相談シリーズ

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読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、同居する子どもからの援助でなんとか家計をやりくりできているという50代夫婦。老後に不安を抱え、今からiDeCoを始めようか検討していますが、その前に他にすべきことがあると、FPの横田健一氏は指摘します。

夫婦の月々の収入が少なく、今は同居している娘たちが家計に3万円ずつ入れてくれてなんとかやりくりできています。ただ、娘たちが家を出て、それがなくなるとおそらく貯金ができないと思います。

私も主人も退職金のない職場です。これから大きくお金が増えることもなく、余剰資金もないので投資は考えていません。ですが、老後の備えとしてiDeCoを検討しています。60歳までもう間もなくですが、今からはじめても意味はあるのでしょうか。老後資金が足りるのかわからず、とても不安です。

〈相談者プロフィール〉
・女性、52歳、既婚(夫:51歳)
・子ども2人:29歳、26歳
・職業:パート
・居住形態:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額:40万円
(夫16万円、妻18万円、長女3万円、次女3万円※長女・次女は家計に入れている金額)
・年間の世帯手取りボーナス額:15万円
・毎月の世帯の支出目安:30万円

【支出の内訳】
・住居費:8万円
・食費:5万円
・水道光熱費:1.2万円
・教育費:なし
・保険料:1.7万円
・通信費:1.7万円
・車両費:3万円
・お小遣い:5万円(2.5万円×2人)
・その他:5万円

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:7万円
・ボーナスからの貯蓄額:なし
・現在の貯蓄総額:800万円
・現在の投資総額:なし
・現在の負債総額:150万円(車ローン)

横田: ご相談いただきましてありがとうございます。株式会社ウェルスペントのファイナンシャルプランナー、横田健一です。老後資金をどのように準備していけばよいか、というご相談ですね

老後資金が足りるのかわからずとてもご不安とのことですが、まずは今後の収入と支出について、できるだけ見える化していきましょう。

いくつか具体的な情報が不明な点がありますので、以下の回答では、一部仮定を置きながらご説明させていただければと思います。

まずは公的年金の受給見込額を確認する

日本年金機構から毎年誕生月に「ねんきん定期便」が送られてきていると思います。まずは最新の定期便をチェックして、65歳から受給できる公的年金の見込額を確認してみましょう。もし定期便がお手元にない場合は、日本年金機構に問い合わせてみていただければと思います。

ねんきん定期便では、ご相談者様、配偶者様ともに50歳を超えていますので、現在の収入が今後も継続した前提での具体的な受給見込額を確認することができます。

現在のお仕事はパートということで、これまでの職歴にもよりますが、ここでは仮に65歳からの受給見込額を一人あたり年額約100万円とさせていただきます。

何歳まで働くのか?今後のライフプランを確認する

次に、今後のライフプラン、具体的には働き方について考えていきましょう。

現在のお仕事は何歳まで継続可能でしょうか? 60歳なのか、65歳なのか、はたまた70歳なのか、現時点での仮置きで構いませんので何歳までお仕事が継続できそうか、また収入水準は現在と比べてどのくらい変化しそうか、確認してみましょう。

ここでは、現在の収入が65歳になるまで継続すると仮定させていただきます。

子どもが家を出たら、生活費に見直しの余地あり

ご長女様、ご次女様が家を出られると、それぞれ月額3万円の収入がなくなる、というお話ですが、一方で、生活費の方はいかがでしょうか。

家を出られることによって、生活費の一部が下がったり、またお二人とも家を出られた場合には、家賃がもう少し安い住居に引っ越したりといった選択肢も考えられるのではないでしょうか。

このように生活費についても、どういった見直しができそうか、確認していただければと思います。

なお、いただいた収入、支出のデータですと、収入が年間495万円(月額40万円+ボーナス15万円)、支出が年間360万円(月額30万円)で、単純に計算すると、135万円の黒字、月額11万円ほど貯蓄できていることになります。一方、「毎月の貯蓄額」は7万円ということですので、現在の支出や貯蓄額のどちらかがご認識とずれている可能性がありそうです。ぜひ具体的に確認してみていただければと思います。

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