はじめに

新型コロナウイルスの影響で、外出を控えたり、会食や行事などのキャンセルを経験したミドル世代のなかには、ふだんに比べ自宅や職場で食事をする機会が増えたと感じている方もいるのではないでしょうか。

今回は、農林水産省が行った調査から、ふだんの食事の食べ方に関する調査結果をご紹介したいと思います。


70歳以上の男女では7割前後が「ゆっくりよく噛んで食べている」が…

この調査では、全国の20歳以上の男女に食生活や健康への意識をたずねています。その結果をみると、ふだんの食事について「ゆっくりよく噛んで食べている」と答えた人は男女とも2割前後で、「どちらかといえばゆっくりよく噛んで食べている」と答えた人を合わせても半数前後にとどまっています。

年代別にみると、ゆっくり噛んで食べていると答えた人は70歳以上の男女で圧倒的に高く、7割前後を占めますが、60代以下の世代ではおおむね半数程度にとどまります。ミドル世代を含めて、こうした食べ方を実践していない人は、自身の食べ方についてどのように感じ、どういった点に理由があると考えているのでしょうか。

実践できていない人の大半は、自身の“早食いの習慣”がよくないことには気づいている

この調査では、こうした食べ方をしていないと答えた人に対し、ゆっくりよく噛んで食べるために必要だと思うことをたずねています。

その結果をみると、男女とも全体で最も多くあげられているのは「早食いの習慣を直すこと」であり、「食事時間が十分に確保されていること」がこれに次いでいます(図2)。

「早食いの習慣を直すこと」をあげた人の割合は、ミドル世代、特に50代の男性で高く8割近くを占めます。つまり、この年代で自身の食事のとり方に問題を感じている男性には、自身の早食いの習慣がよくないと感じながらも、その生活習慣を変えられずに過ごしている人が多いということになります。

40代女性では「習慣」とともに、「時間」にも問題意識

ミドル世代の男性にみられるこのような傾向は、50~60代女性にも共通しています。一方、40代女性では「食事時間が十分に確保されていること」をあげる人がこの割合を上回っています。40代女性では、時間の確保や使い方に、食事の食べ方に関する行動や習慣を変えるポイントがあると考えられます。