はじめに

車は本当に必要? 休職以前の支出にもメスを入れる

生活の仕方は長い時間の中、変わっていって当たり前のものです。妻の方で支出の見直しをしながら、今まで当たり前にかかっていた相談者さんが管理している固定費部分も見直しをしてみましょう。

住居費には駐車場代が含まれていますが、毎月の支出には自動車に関連した支出が含まれていません。これは、自動車をお持ちになっていても乗っていない、使っていないということかと思います。そうであれば、自動車の保有の仕方を検討してみてはいかがでしょう。

レンタカーもしくはカーシェアリングで足りるのであれば、保有している必要はありません。保有していると駐車場代がかかりますし、今は年払いしているであろう任意保険、毎年の自動車税、2年に一度の車検代など、支出がかさみます。

今の使い方で不便がないということでしたら、手放してしまい、余分な固定費をかけないことも必要だと思います。柔軟に検討してください。

また、毎月の電気代が高いことも気になります。オール電化とまではいかないようですし、必要のないときはエアコンや電気を消すよう、暮らし方を変えてみるとよいでしょう。神経質に消してまわるのではなく、次の行動に移る時にもう使わないと思えば消すというだけでよいのです。

また、スマートフォンも使い方に合わせ、契約内容を見直してみてもよいでしょう。

退職金があっても油断禁物! 老後資金は計画的に貯める

老後資金は退職金があるから大丈夫と考える人は多いものです。それがご夫婦分になれば、かなりまとまった金額になるので、貯金することがおろそかになる人も時々いらっしゃいます。

定年後にまとまったお金が入ることは安心材料ですし、気持ちはわかります。ですが、住宅ローンが残っていて退職金で完済しようするとその分減りますし、なんといっても今は老後期間が延び、かつ年金受給額は1ヵ月の生活費に満たないケースが多いことから、蓄えは多く持っていてもよいと思います。

昨年(2019年)は老後資金2000万円不足問題が話題になり、生活費の補填分として2000万円ほど準備できるとよいだろうと言われていました。ですが、相談者さんたちご夫婦がその2000万円の補填があれば大丈夫かというと、そうではありません。

住宅ローンが減ると35万円ほどにはなるのでしょうが、現状50万円以上かかっている生活費が老後も続くとなると、年金受給額との差額はいくらになるのかを考えておきましょう。今よく聞く老夫婦の年金受給額の平均は妻が専業主婦のモデルなので、共働きの相談者さんご夫婦はもっと多くの年金が受給できると思います。50歳を過ぎると具体的な見込額がねんきん定期便に書かれてくるので、それを参考に一度計算してみましょう。

その差額が、90歳、100歳まで続くといくら必要になるのか。さらに老後の医療、介護費や住居のリフォーム代などを考えると、生活費で必要な金額に1000万円以上加えた額が必要になるのではないかと考えています。

共働きでいられる期間はもう10年を切っています。定年延長や再雇用の充実など、今後変わってくる部分もあるのでもっと長く働けるかもしれませんが、働けるうちに、できるだけ蓄えを増やしておくほうが懸命です。

ただ、今を楽しんではいけないというわけではありません。今を楽しみつつ、支出にメリハリをつけて貯めることも頑張って欲しいのです。そうしていくと、老後破綻などにならずに暮らしていけると思います。

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