はじめに

最新技術が満載

インテリアには上級グレードに12.3インチの大型ディスプレイを採用します。ポイントとしては昨今トヨタが推し進めているSDLと呼ばれるスマホ連携機能の他、これまでオプションであったAppleの「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」も標準装備化するという情報もあります。またオーディオに関しても従来から定評のあるJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)も設定されます。

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マテリアルの変更も含め、インテリア周りひと目で質感が向上したことがわかります

さらに新装備として設定される「電動シェード付きパノラマルーフ」に注目です。開口面積の広いガラスルーフは室内への開放感を提供しますが、一方で夏場などの直射日光が強い場合は室内温度も上がってしまいます。これを防止するためにシェード(日よけ)を使うわけですが、新型ハリアーには電動式シェードの他、トヨタ自動車としては初となる「調光ガラス」が採用されています。

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新設定される「電動シェード付パノラマルーフ」、調光ガラスを採用し柔らかな光を取り込みます

考え方は調光レンズを使ったメガネと同じで、直射日光の量に合わせてガラスが着色されます。完全な遮光ではなく、晴天時では外の風景がうっすらと見えるようにすることで、柔らかな外光を室内に取り込むことができます。

走りは大幅な進化に期待

クルマの走りの基本を左右するプラットフォーム(車台)には、走りの良さで定評のあるRAV4と同じ「GA-K」プラットフォームが採用されています。

搭載するパワートレーンも2L直4のガソリン車と2.5L直4のハイブリッド、FFの他にAWD車も設定します。

先進安全装備も現在トヨタが持つ「Toyota Safety Sense」の最新版を搭載予定です。ユニークな試みとしてはデジタルインナーミラーに前後方向の録画機能、つまりドラレコ機能に相当するものを組み合わせている点。そしてハリアーが継承する静粛性の高さも高遮音ガラスの採用なども含めレベルアップしているとのこと。

ライバルとして考えられるのは、前述した欧州勢やハンドリングの良さで評価が高いマツダCX-5辺りになります。

最終的な価格はまだ発表されていませんが、内容から見ても価格アップは否めません。ただこの手のクルマは高級セダンからの乗り換えも視野に入れて開発されていますので、それらと比べれば買い得感は高いと見ることもできます。いずれにせよ、新型ハリアーの登場は少し疲弊気味の日本の自動車マーケットにカンフル剤となることは間違いなさそうです。

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