はじめに

会社の存在を調べる

その会社が実際に存在しているのかどうかも、大事なチェックポイントです。

イマージング・ジャパン・ファンドを運用している会社は、ニューヨークに拠点を置くヘッジファンド会社だという触れ込みでした。

商品パンフレットにはニューヨークの住所が記載されていましたが、さすがに現地まで行って調べるわけにもいきません。この時はたまたま、他のメディアも胡散臭いと思ったらしく取材を開始し、現地の特派員に調べさせたところ、私書箱の住所であることが判明し、ますます怪しいということになったのですが、拠点が日本国内の会社だったら、存在するかどうかを調べましょう。金融庁など金融商品の許認可を出している省庁に直接、問い合わせる方法もありますし、国民生活センターの相談窓口に聞いてみてもよいでしょう。

基本的に海外の投資会社であったとしても、日本国内で投資商品の販売を行うに際しては、金融庁のお墨付きが必要になります。つまり届出をしなければ、国内での営業活動はできないはずなので、金融庁が名前も知らないような会社だったら、もう絶対に近づかないことです。

広告塔に要注意

最後にもうひとつ、広告塔の存在にも触れておきましょう。

芸能人、スポーツ選手、文化人などの有名人が広告に登場している会社も怪しいものではないか確認してみた方がいいでしょう。もちろん、ライセンスを持っているまともな金融機関なら問題ないのですが、名前も知られていない、出自そのものが怪しい、そんな会社の広告に著名人が「私も投資しています」などというコメントと共に写真が掲載されていたら、全力で疑ってかかってください。

イマージング・ジャパン・ファンドは某有名サッカー選手の奥様で、芸能人だった方と、その投資会社の日本法人支社長が対談をしている広告が掲載されていました。

あるいは和牛のオーナー商法が問題になった時は、ある業者の広告に、「料理の鉄人」というテレビ番組に登場していた料理人が、満面の笑みで登場していましたし、某陸上選手は、破綻した挙句、集団提訴されたタイ投資ファンドで広告塔を務めていました。

正直、有名人でワキが甘く利用されてしまう人も多くいます。違和感がある投資商品を勧めている広告を見たら、まず疑ってかかるべきです。

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