はじめに

何らかの理由で退職して再就職をめざすなら、履歴書や職務経歴書を書かねばなりません。そのとき「”なぜ同業他社ではなく、その会社を選んだか“を書く」「自分の能力でどう貢献できるかを書く」などと言われますが、みなさんが本当に知りたいのはそんな当たり前の事ではなく「どこに気を付ければ”書類落ち“しないのか」ではないでしょうか。

『それでも書類選考で落とされない履歴書・職務経歴書の書き方』(中園久美子著)を参考に、「落とされる履歴書・職務経歴書の特徴」を2つ、紹介します。


NGその1:志望動機欄で応募する会社を誉めすぎる

履歴書の志望動機欄でよく書かれがちなのが、次のような文面です(例:出版業へ応募するとき)。

「“出版不況”と言われるなかでもネット分野にいち早く進出し、躍進する御社で私の経験を活かしたいと思い、応募いたしました」

採用してほしいと思って応募するわけですから、このように「応募先を持ち上げるような文面」を書きがちになりますが、中園さんは次のように指摘します。

自分の会社のことをあなたからほめられたとしても、「あっ、そうなのね」で終わりです。「はい、私たちはそのためにも良い人を採用しようと頑張っていますけど。で、あなたはどうなの?」です。それでも、ちょっとは嬉しいと思ってくれるかもしれません。しかし、そのことであなたを採用しようという気持ちにはなりません。
なぜなら、採用担当者は会社をほめてくれる人を探しているのではなく、会社に貢献できる人を探しているからです。応募先の会社をほめるスペースがあるのなら、自分の強みや自分が貢献できることを書くようにしましょう。履歴書・職務経歴書では、応募する会社の良いところではなく、“自分”の良いところをアピールしましょう。

(P.28-29より)

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