はじめに

NGその2:経験した業務内容をそのまま書いている

職務経歴書はこれまでの経験を整理して書いていくものですが、その際に気を付けなければならないのが「言葉」です。

異業種、場合によっては同業他社であっても、業務に関連する用語がこれまでの社内と違う意味で用いられるケースがあります。たとえば、デフォルトという言葉がIT業界では「システムやアプリなどの初期設定・初期値」という意味で使われるのに対し、金融業界では「債務不履行」という意味で使われるのは、有名なところです。

また、これまでと同じ業種・同じ職種に応募したとして、実際に働く先の現場担当者は用語の意味を理解できるとしても、人事担当者がそうであるとは限りません。職務経歴書を書くときは、そうした配慮をしたうえで書く必要があります。

P.30より

そのうえで、中園さんは次のように述べています。

主観的になりすぎてはいけませんが、かといって、やってきたことを無機質に羅列しただけでは、読み手に訴えかけることはできません。職務経歴書に経験を書くということは、採用担当者の感情に訴えかけるということ。いつもより熱量アップ気味に、あなたの経験を書き込みましょう。
(P.31より)

P.32より

ここでは「落ちる履歴書・職務経歴書」にありがちな特徴を2つ紹介しましたが、当然ながらこれに気を付ければ書類選考を通過する確率があがるわけでもありません。「一般に転職に不利だといわれる点をどうアピールポイントに転換するか」など、書き方のコツは多々あります。

とはいえ、これらの書類でアピールせんとばかりに虚偽の経歴を盛るのはNGです。まずは自分のこれまでの経歴を棚卸しし、それからどう書くかを考え、最後にこういった書き方のコツを駆使するようにしましょう。

それでも書類選考で落とされない履歴書・職務経歴書の書き方 中園久美子 著

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(この記事は日本実業出版社からの転載です)

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