はじめに

新型コロナウイルスの感染を防ぐために外出を自粛し、自宅で時間を過ごす「巣ごもり」の現象が国内外で広がっています。巣ごもりで注目されるのが、消費者が自宅で行う消費活動の「巣ごもり消費」です。

その例としては、インターネットでモノを買うイーコマースや、家で食事するための食品購入などが挙げられますが、足元で増えているのが、自宅での時間を費やすための娯楽への消費です。そこで、今回は巣ごもり消費の恩恵を受ける娯楽関連企業を紹介します。


「あつまれ どうぶつの森」が世界的に大ヒット

娯楽関連の巣ごもり消費で増えているのが、家庭用ビデオゲームへの消費です。家庭用ビデオゲームでは任天堂(証券コード:7974)が今年3月に発売したニンテンドースイッチのゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」は、3月だけで国内外で合計1,177万本を売り上げました。

ゲームソフトは100万本売れればヒット作品と考えられますので、同タイトルは世界的な大ヒット作品になったと言えるでしょう。無人島を舞台にお店や街を作ったり、他のユーザーと会話をしたりという、ほのぼのとしたゲームの内容が新型コロナウイルスを警戒する世界中の人々の心を捉えており、今後もゲームの売り上げ増加が期待できそうです。

動画配信サービスの利用増加

ゲーム以外では、動画配信サービスを利用する消費が増えています。動画配信サービスといえば、日本でもアメリカのネットフリックスやアマゾンの動画配信サービスの利用が増えていますが、日本企業ではサイバーエージェント(4751)が運営するインターネットテレビ「アベマTV」の利用者数が巣ごもりを追い風に増加し、同社の業績を押し上げています。

こうした動画配信サービスで配信されるドラマやアニメなどのコンテンツとしては、国内で社会現象になった人気アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」が各サービスでの視聴数上位の動画として定着。

大正時代の日本を舞台に、鬼にされてしまった妹を人間に戻すための鬼退治が基本ストーリーになっている同アニメはソニーグループの会社が制作しているため、ソニー(6758)に注目です。ソニーは家庭用ビデオゲーム機「プレイステーション4」で展開するゲームのオンライン販売も好調な点も注目です。

<写真:ロイター/アフロ>