はじめに

イタリアンテイストを加えたGT-R

次の話題はイタリアンカロッツェリアが仕上げた特別なGT-R、「GT-R50 byイタルデザイン」の市販モデルについてです。イタリア語でカロッツェリアと言えば、自動車をはじめとした工業製品の車体をデザインしたり、製造を行う会社のことです。中でもイタルデザイン・ジウジアーロ(以下、イタルデザイン)と言えば、有名なジョルジェット・ジウジアーロによって1968年に設立され、現在まで50年以上続いてきた名門のデザイン工房。

ゴールドのフロントグリルを装備するプロトタイプですが、市販モデルではデザイン細部が変更になりました

VWの初代ゴルフやフィアットの初代パンダなども手掛け、さらに日本のメーカーとも深い関わりを持っていることでも知られていますが、今回は日産自動車と共同開発したGT-Rを限定50台の記念モデルとして仕上げました。なお車名に付いている“50”と言う数字はイタルデザインが創設してから52年以上、初代GT-Rが登場した1969年から51年、どちらも半世紀以上の歴史を持っていることに由来しています。もちろん50台という限定台数も同じ意味合いから決定されたと聞いています。

すでに2018年にプロトタイプが発表され、その12月から受注を受けていたGT-R50 byイタルデザイン。世界中のイベントで実際にデモランを行い、大きな話題を呼んでいましたから写真などを目にした方も多いと思います。その特別な存在が、昨年後半に最終的な市販モデルと言われる内容でお披露目され、2020年の秋からオーナーの元に渡るというアナウンスが行われました。

グローバルで発表になった最新の市販モデル

ところが新型コロナ禍の影響で市販モデルの正式デビューの場となるはずだった今年のジュネーブモーターショーが中止となってしまい、その発表の機会を失った形でした。しかし迎えた5月20日、イタルデザインはタツィオ・ヌヴォラーリと言うイタリアのサーキットで正式な世界発表を行いました。ちなみにこのGT-R50 byイタルデザインというスペシャルモデルはイタルデザインで制作されるクルマですので、日本へは輸入車として入って来ることになります。

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