はじめに

株価の戻りが最も遅い業種は?

一方で、株価の戻りが最も遅い業種は空運です。日本国内での新型コロナウイルス感染拡大は一旦小康状態を迎えていると考えられるものの、アメリカやインド、ブラジルなど、多くの国では感染拡大が続いています。このような環境下では、以前のように外国から自由に行き来できるまでにかなりの時間がかかると予想されているため、株価はなかなか回復していません。

また、水産や陸運、電気・ガスなども株価上昇率ランキングでは下位になっています。これらの業種は、そもそも新型コロナウイルスに伴う需要の大幅な減少が予想されていなかったり、陸運のようにネット通販の拡大などを受けた需要の増加が明白に予想されたために、日経平均株価が暴落する中でも値持ちが良かった業種です。そのため、全体相場の回復局面でも戻り幅は小さく、ランキングでは下位となっているのです。

最後に、この先有望な業種はどこになるのでしょうか?過去に6ヵ月程度のスパンでこのような業種別の値動きをたどってみると、直近で好調だった業種は先々の伸びしろが限られる一方で、低調だった業種が逆に堅調となる傾向があります。現在続いているコロナ暴落以降の戻り相場が終わった局面では、物色される業種にも変化が生じる可能性があるでしょう。

<文:シニアマーケットアナリスト 窪田朋一郎>

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