はじめに
トータルのコスパは非常に高い
PHVは全部で3つのグレード構成、最廉価の「G」が469万円、中心グレードとなる「G“Z”」が499万円、最上位の「BLACK TONE」が539万円となります。
RAV4 PHVはベースがハイブリッドモデルですから、同じ“G”グレード同士で比較するとその価格差は80万1,500円となります。
「BLACK TONE」とG“Z”には運転席&助手席とも電動シートが標準装備
一瞬、高いかな?と感じるかもしれませんが、PHVはこれまで紹介したように走行&エコ性能でも元々優れていたハイブリッド車をさらに超えるスペックを搭載しています。
また先進安全装備の標準化はもちろんですが、PHVならではの機能として、1,500Wの外部への電源供給機能などは非常時はもちろん、アウトドアなどでの利便性も高めることができます。
この他にもトヨタが推奨し展開しているDA(ディスプレイオーディオ)、PHVには9インチの大画面ユニットが標準装備されますが、カローラなどではオプションだった「Apple CarPlay」「Android Auto」と呼ばれるコネクト機能も標準装備化しています。
ベースのRAV4はDCMと呼ばれる通信機器こそ標準装備ですが、カーナビ類はオプション扱いとなります。これらの用品にコストを支払う必要があることからもPHVとのトータルでの価格差はさらに縮まることになります。
トヨタは6月に新型ハリアーを発表しますが、当初同じセグメントということもあり、競合するのではないか、という声も出ていました。しかし「PHV」という新しい力をRAV4が手に入れることでそれぞれの特徴がさらに際立ちます。今年はコンパクトSUVのヤリスクロスなども控えており、トヨタのSUV戦略から目が離せません。