はじめに

2019年の東京モーターショーでコンセプトモデルとして公開された新型のクロスオーバーSUVスタイルを持つピュアEV(電気自動車)、日産アリア(ARIA)が世界初公開されました。昨今、同社は色々な問題が重なり厳しい環境下にさらされていますが、後述する企業ロゴの変更と共に復活するかを占う重要なモデルであることは間違いありません。


世界のEV市場を牽引してきたが・・・

日産のEVと言えばやはり思い浮かぶのはリーフです。初代は2009年8月に発表、翌年12月に発売を開始しました(発売まで時間が空いています)。2代目は2017年9月に発表され、2019年3月にはグローバルでの累計販売台数40万台を達成するなど、文字通り世界のEV市場を牽引してきました。

しかし時代は常に変化しています。リーフが世界の自動車産業に与えた影響は確かに大きいのですが、今や世界の自動車産業の重要拠点でもある中国ではベンチャーを含め多くのEVが誕生しています。そして何よりアメリカのテスラモーターズが販売するモデル3などの販売が堅調、時価総額が22兆円に達し、トヨタを抜き世界1位になったニュースが経済メディアを中心に報道されました。

つまりEVの開拓者である日産いえども安穏とはしていられないわけです。そこに切り札としてグローバルに投入するのがアリアというわけです。

ARIA1ボディカラーは「暁(あかつき)」と呼ばれるカッパー(銅色)とブラックの2トーン

売れ筋のCセグメント

発表されたアリアのボディサイズは全長4,595mm×全幅1,850mm×全高1,655mmとCセグメントのクロスオーバーSUVとなります。特に全長は同社のSUVであるエクストレイルより95mmも短いので取り回しのし易さなどでも期待が持てます。

想定される競合クラスとしてはメルセデス・ベンツ GLCやBMW X3などが近いです。特にX3に関してはアリアの発表直前に同じピュアEVとなる「iX3」をグローバルで発表したばかりなのでリアルなライバルと言えるのかもしれません。

ライバル車に比べややコンパクトな寸法ですが、モーターのみのフルEV(つまりエンジンが無い)なので前後のオーバーハングを縮めながらホイールベースを拡大できます。つまりCセグメントでありながらひとクラス上のDセグメント並みの室内空間を実現できたことがデータからも読み取れます。

ラゲージ(荷室)に関しても2WD車で466L、4WD車で408Lと実用レベルの容量を持っています。

ARIA2日本伝統の組子のパターンをフロントグリルに採用しました