はじめに
コネクテッドやADASも最新版を搭載
プロパイロット2.0はスカイラインより精度なども大幅に向上しています
通信機能を搭載するアリアは従来以上のコネクテッド技術を搭載します。スマホとの連携で家にいる時から目的地設定を行えたり、その際に充電スポットが自動的に経由地に設定されるなど新しい機能も搭載されています。
さらにAmazonの音声UIである「Alexa」を搭載し、独自の「スキル」を活用することで車内から家の家電の操作を行うこともできます。
またADAS(先進運転支援システム)に関してもスカイラインで高い評価を受けた「プロパイロット2.0」をさらにレベルアップ。準天頂衛星システム(みちびき)受信に対応することで自慢のハンズオフ走行の精度向上やより滑らかなフィーリングを可能にしました。
リーフに搭載され高い評価を得ている「プロパイロットパーキング」も設定します
発売はなぜ来年?今後の課題は?
既報の通り、アリアの発売は2021年の中頃とかなり先になります。コロナ禍の影響はもちろんありますし、冒頭で述べたように初代リーフの導入時も約1年かかっています。
ただ日産の復活を占う車種としては市場投入がやはり遅いと感じる部分もあります。これはあくまでも予想なのですが、アリアは従来以上に航続距離を高めるため当然のことながら大容量バッテリーを搭載しています。
日産の発表によれば「130kWh以上の出力が可能なCHAdeMO(急速充電器)を使用した場合、30分で最大375km分を充電できる」と言っています。
しかし現在、この高出力(90kWh以上)の急速充電設備は日本ではほとんど見かけません。日産もこれから最大出力150kWhのCHAdeMO急速充電器を2021年度内に国内の公共性の高い場所に設置するよう、パートナーとの調整を進めていくとのことです。つまり、インフラの整備はアリアにとって重要なテーマであり、ある程度短期間に整備されることが求められます。
そして最後に気になる価格ですが、実質購入価格は約500万円から、とアナウンスされています。もちろん、これは補助金などを活用し、さらにエントリーグレード(2WD車の65kWh)の価格になるでしょう。それでもセグメントは上になりますが、先行するメルセデス・ベンツのEQCの価格が1080万円であることからも全体的なプライスは低めに抑えられる可能性があります。
特にバッテリーは非常にデリケートかつ製造に時間もかかります。実際の予約開始がどのタイミングかはまだ未定ですが、購入を考えている人はすぐアクションを起こさないと納車までさらに時間がかかってしまう可能性もありますので今後の情報には敏感でありたいものです。
新しくなった日産のロゴ、アリアから生まれ変わるという意志の表れを感じます