はじめに

注目の2モーター4WDが凄い

公表されたデータによればアリアには2WD車と4WD車が設定されます。さらにバッテリー容量も65kWhと90kWhの2種類。単純に4つの異なる性能を持つことになります。

日本仕様の基本スペックとしては以下のようになります。

ARIA5

4種類のパワートレーンを見ると、最も航続距離の長い90kWhの2WD車が最大610km、一方で最高速度200km/hを誇る90kWhの4WD車は0-100km/hの加速は何と5.1秒の俊足ぶり。同社のフェアレディZに匹敵する加速というのも納得できます。つまり4種類それぞれが特徴を持つことでユーザーニーズに対応できるわけです。

その中で注目は何と言ってもアリアから採用されたEV専用プラットフォームに搭載される「e-4ORCE(イーフォース)」と呼ばれる4WD機構です。

GT-Rやエクストレイルなどから得た制御技術をさらに高めるため、前後に2つのモーターを搭載しています。これ自体を個別にコントロールすることで直進時の加速性能のほか、優れたハンドリングが期待できます。

テストカーからアリアを仮想インプレ

ARIA62019年の日産のイベントでデモ走行を行った2モーター式のリーフのテスト車両

実は昨年の10月に日産の最新技術を体験できる「ニッサン インテリジェント モビリティ テクノロジーツアー2019」というイベントが開催されたのですが、そこに将来市販の可能性がある2モーターを搭載したテスト車両が用意されていました。ある程度予想は付いていましたが、これが「e-4ORCE」の前身となる技術です。

テスト車両はリーフでしたが、システムの出力は227kWまで高められており、車両重量差はあってもアリアに近いスペック。圧倒的な加速はもちろん、コーナリング時もグイグイと車両がイン側に入る、魔法のようなフィーリング。さらにこれぞ電動化技術として感動したのが急激にアクセルをオフにした際にも車両が前のめりになる姿勢を抑えてくれる「フラット制御」と呼ばれるものが組み込まれていました。

実際の車両は異なりますが、テスト車両でもその実力の片鱗を感じることができましたので車両重量のあるアリアでも十分期待ができそうです。

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