はじめに

わざわざ電話をしてみる

チャットツールやウェブ会議で業務は差し障りなく行えていますが、やはり社内のコミュニケーションは少なくなりがちです。チャットツール上のテキストのやり取りは、時に冷たく聞こえることもあると言われます。

私もテキストだけのやり取りだと疲れることに気づき、ちょっと確認したいがある、認識に相違がないか、今何を考えているのか、などを電話で話すように変えていきました。「電話で同じ場を共有している」という実感も私には合っているようで、リモートワーク中は、意識して「今話せる?」と確認しつつ、電話でもコミュニケーションをとっています。

またオンライン会議では、本題が終わったら雑談を交えた話を自分から少し振ってみるなど、コミュニケーションを密に取れるやり方を試行錯誤しています。

子供の予定も共有

コロナ禍の特殊要因として、子どもを見ながら勤務をしないといけなかった、ということが挙げられます。これは平時のリモートワークでは想定されていないことです。

小学生になったばかりの息子にとって、Zoomへの入室、発言したい時にミュートを外す、などオンライン授業に必要な操作は難しいため、授業中は結局、私が隣についていることになりました。これでは仕事にならない、と焦りが募りました。

しかし、焦っても仕事に集中できる時間が増えるわけではありません。「このような環境は長くは続かない、いずれは学校が再開するはず」と言い聞かせ、一時的なものだと割り切ることにしました。

共有カレンダーでも、子のオンライン授業のスケジュールを公開し、その時間帯にミーティングや電話は難しいことをチームと共有しました。

アイディアのタネを減らさないためには?

現状、リモートワークでも、ほとんど差し障りなく仕事ができています。一方で、ちょっとした雑談から生まれるアイディアが少なくなりました。いまこんなこと考えている、次のプロジェクトはこんなことが検討できるかもしれない、など、アイディアのベースとなる”タネ”を共有することが、以前より減っているのではないかと感じることがあります。

とはいえ、雑談のために、「今ちょっといい?」と同僚にわざわざ電話をかけるのは、気がひけるもの。やはり、リアルに同僚と接することができるオフィス勤務は残るのではないかと思います。

これからの時代は、オフィス勤務の良さ、リモートワークの良さの双方を取り入れるため、両方を併用する「ハイブリッド型勤務」が広がるのではないでしょうか。それぞれの良さを生かすことができたら、私たちの生産性は最大化できるのではないかと、新たな働き方に期待を高めています。

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