はじめに

まさかの反応に…

ユウナさんは冷静に言葉を選びました。ところが意外だったのは、夫が突然逆ギレしたことです。人のものを勝手に見るなと叫んで、家から出て行ってしまいました。

「私は責めるつもりはない、話したいだけと携帯にメッセージを送り続けましたが、夫からは返事がありません。夜になっても帰ってこなくて、だんだん心配になっていって。夜中に泥酔して帰ってきましたけど」

それ以来、夫はほとんど口をきかなくなってしまいました。半年ほどたちますが、夫婦は完全に家庭内別居の状態です。2LDKの間取りですが、今はそれぞれが一部屋ずつ使っています。

「夫はステイホーム期間も通常通り仕事に出ていました。私が在宅勤務だったので、夫が帰ってくるころは自室に籠もって顔を合わせませんでした。夫からは何の働きかけもありません。ときどき声をかけてみようかなと思うけど、夫からは『話しかけるなオーラ』が出てるんですよね」

家庭内別居は半年近くになります。ユウナさんはだんだん疲労が蓄積してきているようです。こんな状態でいいはずがありません。

「私が家を出ることも考えていますが、その前にやはり話し合ったほうがいいと思うんです。夫はプライドを傷つけられたと思っているんでしょうけど、知らずに生活していた私のショックも考えてほしい」

ふたりが結婚してもうじき3年。記念日に、ユウナさんはもう一度、夫にきちんと向き合ってみるつもりだそうです。夫が自己破産に至った理由、それを話してくれなかった理由を聞かないままに生活を続けるのは確かにむずかしいでしょう。夫が心を開いてくれればいいのですが……。