はじめに

シンプルなグレード構成、悩む部分あり

タフトのグレード構成はシンプルで最廉価のXから最上位のGターボまでわずか3つ。これにFFのほか4WDグレードが設定されますので合計6グレードの中から選ぶことになります。

駆動方式に関しては降雪地に住まれている方やウインターアクティビティを頻繁に楽しまれる方であれば4WDをオススメしますが、基本はFFで十分です。

次はグレード選びになります。最廉価のXの価格は135万3,000円と圧倒的な低価格です。クルマは道具という強い割り切りがあればこのグレードを選んで自分好みにカスタマイズするというのも面白いでしょう。ただ基本は中間のGグレードのコスパが高いのが現実です。

ボディカラーはフォレストカーキメタリック(手前)を含め合計9色から選べます

ダイハツの先進安全装備である「スマートアシスト」は全グレード標準装備ですが、シートヒーターやフロントドアのスーパーUV&IRカットガラス、そしてアルミホイールなど価格差13万2,000円以上の装備が装着されています。

一方GターボとGの価格差は12万1,000円ですが基本装備に関してはほぼ同じです。もちろんターボを装着しているから当然価格差は発生しますが、ならば最もお買い得なのはGグレードなのか?となりますが、実は筆者はGターボをオススメします。

Gグレードにないもの

タフトのGグレードには、自然吸気エンジンとしては珍しく全車速対応のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)がメーカーオプション設定されています。ちなみにライバルと目されるスズキ ハスラーの自然吸気モデルには設定はありません。

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)のスイッチは新設計で使いやすくなりました

もちろん高速道路は乗らないので問題ない、という人には不要なのかもしれませんが、やはり先進運転支援システムはこれからの時代必要になってきます。ちょっと遠出をする際や高速道路に乗ることになった時、その便利さは圧倒的、ドライバーの疲労軽減にも寄与しますのでやはり欲しい装備であることは間違いありません。

さて、今回筆者がおすすめするGターボにはACCやLKC(レーンキープコントロール)を含めた「スマートクルーズパック」が標準装備されています。一方、Gグレードは4万4,000円のメーカーオプションです。つまりこれを装着すると価格差は7万9,000円まで縮まります。

またGターボには新型タントから採用した「D-CVT」と呼ばれる新型のトランスミッションを搭載しています。伝達効率に優れ、高速走行時のエンジン回転数を抑えることで燃費向上にも寄与するこのトランスミッションですが、なぜかGグレードには従来型のCVTとなっています。この辺が唯一のコスト低減の反動なのかとも感じましたが、街中から高速、さらに多彩なアクティビティに対応できるタフトだからこそGターボの方が似合っています。

今回試乗して感じたことは、クルマ全体としての振動の少なさや乗り心地の良さ、そしてスカイフィールトップを搭載しながらロールなどもうまく抑えた仕上がりですが、街中でもエンジン回転数が高めになり結果としてやや静粛性の面で不利になるGに比べGターボはどの速度域でもスムーズなフィーリングです。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介