はじめに

クローズ時のスタイルこそ重要

そして今回は、その待ち望んでいたオープンモデルの初試乗が叶いました。レクサスに言わせると「ルーフを開いても閉じていても美しいシルエット」。「ルーフオープン時は、ソフトトップが完全に格納される自動開閉式のトノカバー付きフォールディング機構を採用」。そして「ルーフクローズ時にクーペのような美しいルーフラインとなるようこだわった」と、デザインの特徴を説明していました。

ルーフを閉じたままの姿で登場したコンバーチブルですが、電動のソフトトップを閉めた状態のスタイルは、クーペのグラマラスで艶めかしさを感じさせるエクステリアデザインを損なうものではありません。

クローズドの時のサイドフォルムにはクーペとは違った魅力があります

実はオープンカーにとってクローズド時のスタイルはとても重要なものだと思います。というより、コンバーチブルは“閉まっているときが基本”として考えられるオープンカーですから、この佇まいがダメというわけにはいかないのです。

それに、実際にオープンカーを購入した場合、ルーフを開け放って走るより、クローズドの方が圧倒的に多いのです。そうなるとクローズドの時のスタイルが情けないと、とても残念な気分になります。これまで何台かのオープンを所有してきましたが、クローズドのスタイルが良くないオープンカーには食指が動きません。

その点、レクサスLC500コンバーチブルの仕上げはとても上手くいっていると思います。とくにリア後方から見たスタイルはクーペのラインがしっかりと生かされ、ソフトトップならではの柔らかな質感とフォルムは、このクルマに上品さ、エレガンスを与えているように感じます。

仮にこれが耐候性や騒音に対しての対応策として、スチール製のバリオルーフのようなものになっていたら、これほどの華やかで上品な雰囲気にはならなかったかもしれません。やはりプレミアムなオープンカーには、ソフトトップが似合うという確信を持つことが出来ます。

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