はじめに

未婚化割合の上昇をうけて、筆者のところには多くの取材依頼が舞い込みます。そんな中、数年前、あるメディアに勤務する20代後半の女性からこんな残念なお話を伺いました。


彼女には大学時代からお付き合いしている男性がいました。二人は別々の地方の出身者で、ともに首都圏の大学に進学したことから、別の大学ですが、出会うことになりました。二人とも就職して数年、そろそろ結婚しよう、という話になり、男性の実家に2人であいさつにいくことになりました。しかしその挨拶の後、彼女は男性から破談を言われたそうです。

理由は男性の母親の反対でした。反対の理由は「(その母親と同じ)〇〇県の出身女性ではないから」ということと、別の地方の方ならせめて国立大学出身ぐらいの方じゃないと釣り合わない」ということでした。この話から想像できますが、男性の実家はその県では名の通った「名家」だった、ということで、彼は彼女との結婚をあきらめてしまったというお話でした。

筆者としては、貴族院があった明治時代の話でも聞いているかのような驚きでした。

このように結婚に関する様々な取材や分析のご相談を受けていて強く感じるのは、出身地によって「当然」と感じること「仕方ない」と感じることが大きく違う、ということです。

この男性の決断に関するコメントはここではさておき、今回は「(独身者の)結婚観への親の影響力」について、地方によって差があるのかどうか、あるとしたらどの程度なのか、をデータでご紹介してみたいと思います。