はじめに

圧倒的な室内空間が最大の魅力

後席に乗り込むと驚くのがその空間の広さです。ekシリーズは旧型よりホイールベースを65mmも拡大しました。これが圧倒的な空間の実現に寄与しているわけですが、室内高はライバルと同等でも足元の空間がとにかく広く、足が余裕で組めるほど。その秘密はこのクラスではNo.1となるシートスライド量にあります。

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開放感も含め、リアの居住空間は圧倒的な広さを持ちます

320mmのスライド量、さらに左右独立してスライドしますので、乗車人数や荷物の種類に応じてシートアレンジが多彩に行えます。たまに「そんなアレンジ機構などは自分で工夫すれば良いので考えすぎだ!」という意見も聞かれますが、何度も言うとおり、軽自動車は寸法の制約があります。税金や整備などの維持費の安さと同時に少子化により軽自動車のニーズが高いことはいまさら説明の必要はありませんが、だからこそ登録車と同じ安全性能や使い勝手を実現する必要があります。まさに軽自動車は世界に誇れる「日本の技術の塊」とも言えるわけです。

快適すぎて住みたくなる

収納類もとにかく豊富です。ちょっとした小物類を置く場所に困ることは日々の生活で良くあることですが、カップホルダーや携帯電話を置くスペース、さらに充電用のUSB端子は助手席シートの背面に標準装備。この辺は時代のニーズをしっかり掴んでいます。

一番良いと感じたのが旧型から継続採用されている後席用のサーキュレーターです。スーパーハイトワゴンの場合、特に室内空間が広いことでエアコンから出る空気を満遍なく循環させる必要があります。また夏場の場合、炎天下に駐車した室内の温度を短時間で下げる効果もあります。

ekクロススペースの場合、GとTにオプションとなりますが、空気清浄機能を持つシャープの「プラズマクラスター」の搭載や後席側から操作ができるようになった点が進化ポイントです。

少し長い距離を乗ってみて感じたことは、昨今のコロナ禍における在宅勤務ではありませんが、クルマの中で「在車勤務」が行えるのではないかとひらめいてしまいました。一定間隔の空気循環等は十分に行うという絶対条件付きですが、ノートパソコンが1台あれば仕事はできますし、スマホの充電も可能、さらに疲れたらシートを倒せば簡易ベッド的に使うこともできます。

家族のドライブやレジャーにも十分使えるわけですが、1人になりたい時というものもあります。まさに移動できるもうひとつの家的な使い方も楽しめるのではないでしょうか。